鎌倉新書が運営するお墓の情報サイト「いいお墓」はこのほど、「お墓の消費者全国実態調査(2018年)」の結果を明らかにした。
お墓を選ぶ際に重視したこだわりについて尋ねたところ、最も多い回答は「お墓の種類」(35.6%)だった。同率2位の「アクセス」「金額」(各18.8%)の約2倍となっている。2017年調査と比較すると、「宗教的な条件」「地縁のあるエリア」は下落し、「園内の雰囲気」「霊園の最寄り駅からのアクセス」がアップした。
購入する前に検討していたお墓の種類を聞くと、「樹木葬」(37.3%)が「一般墓」(34.1%)よりも多かった。しかし実際に購入したお墓では「一般墓」(41.2%)の方が多く、「樹木葬」は30.0%だった。
検討していたお墓の種類と、実際に購入したお墓の種類の差異を墓の種類別で比較すると、一般墓を検討していた人の89.7%は、実際に一般墓を購入している。対して、樹木葬を検討していた人が実際に樹木葬を購入した人は69.5%で、19.7%は一般墓へと変更していることがわかった。
検討していたお墓と、実際に購入したお墓の種類が異なる理由について聞くと、「より良い条件のお墓の種類が見つかったから」(72.5%)が最も多かった。「見学したら考えが変わった」「いつでも会いに行ける場所がある安心感を優先したから」といった回答も見られた。
お墓の種類ごとに購入したタイプを尋ねると、一般墓では「洋型」が64.7%、「和型」が27.8%で洋型が上回った。樹木葬では「庭園タイプ」(57.8%)が多い。納骨堂では「ロッカー式」(24.8%)よりも、「自動運送式」(58.2%)が多かった。
自宅からお墓までの主な交通手段について聞くと、1位は「車」(65.2%)、2位は「電車」(24.2%)、3位は「バス」(4.6%)となった。自宅から購入したお墓までの所要時間は、「10分~20分未満」(22.8%)が最多で、平均所要時間は39.7分となっている。
一般墓・樹木葬・納骨堂の平均購入価格を種類別にみていくと一般墓は154.2万円、樹木葬は72.9万円、納骨堂は94.0万円だった。