3月いっぱいでアイドルグループ・乃木坂46を卒業する衛藤美彩が19日、東京・両国国技館で卒業ソロコンサートを開催した。
1期生のフロントメンバーとして活躍してきた衛藤が、卒業コンサートとして、興行としては乃木坂46初となるソロコンサートを開催。乃木坂46らしい水色のワンピースで登場し、「狼に口笛を」で幕開け。続けて、「おいでシャンプー」などを歌唱し、最初のMCでは「すごーい! 真っ赤なサイリウム!」と感激。そして、自身が考えたセットリストで次々と歌を届け、後半は自身もデザインに参加したという真っ赤なドレスに身を包み、「シンクロニシティ」も披露した。
続く「サヨナラの意味」の歌唱後、「このドレスを着て歌ってようやく乃木坂46を卒業するんだなと実感が湧いてきて…」と語り出し、「両国国技館という神聖な場所でやらせていただくのも奇跡だし、ここに集まってくださったみなさんは私を見に来てくれて。みんなとするライブも最高に楽しいんですけど、ソロコンサートは夢の一つで、この場所で卒業コンサートをソロコンサートという形でやらせていただいてスタッフのみなさんに感謝しかありません」と述べた。
また、「アンダーだった期間は苦しくて、本気で何度もやめようと思った」と振り返って涙ぐむ場面もあり、「ファンのみなさんが握手会でたくさん支えてくれたから今の私があると思います」と感謝。「選抜、アンダーと立ち位置がつけられてしまうということは、苦しいことでもあるけど、ポジションがすべてではないし、今私がいる場所が自分の位置だと思って今までやってきました」と思いを明かしてから、「アンダー」を熱唱した。
そして、「私の夢が今日かないました!」と喜び、「18歳で大分から上京してきて、今日までこの私を応援してくださって本当にありがとうございました。感謝の気持ちでいっぱいです」と改めてファンに感謝。本編のラストは「私のために誰かのために」で締めくくった。
アンコールでは、デニムに赤のコンサートTシャツというラフな装いで登場。ここで桜井玲香と生田絵梨花がゲストとして登場し、3人で「雲になればいい」を披露した。さらに、白石麻衣、齋藤飛鳥、松村沙友理、秋元真夏などメンバーが集結し、「悲しみの忘れ方」と「乃木坂の詩」を全員で歌唱。その後、メンバー一人ひとりとハグを交わし、涙するメンバーが続出。そして、4月17日に発売される乃木坂46の4thアルバムに収録される衛藤のソロ曲「もし君がいなければ」を初披露した。
さらにその後、ダブルアンコールにも応え、「ロマンスのスタート」で会場は大盛り上がり。衛藤は「これからも活動は続けていくので、私の応援と、私の愛した乃木坂46をこれからも愛してくれると幸せです」と呼びかけ、「今日は遅い時間まで本当に、本当に、ありがとうございました! まったねー! 本当に最後だからね! バイバーイ!」と後ろ姿でダブルピースをしてステージを後にし、ファンから大きな拍手と「ありがとう」という感謝の言葉が贈られた。
「乃木坂46衛藤美彩 卒業ソロコンサート」セットリスト
M0. Overture
M1. 狼に口笛を
M2. おいでシャンプー
M3. 自惚れビーチ
M4. せっかちなかたつむり
M5. シークレットグラフィティー
M6. 思い出ファースト
M7. 無口なライオン
M8. 立ち直り中
M9. 意外BREAK
M10. 女は一人じゃ眠れない
M11. 欲望のリインカーネーション
M12. ひと夏の長さより
M13. 今、話したい誰かがいる
M14. シンクロニシティ
M15. サヨナラの意味
M16. アンダー
M17. 私のために誰かのために
EN1. 雲になればいい
EN2. 悲しみの忘れ方
EN3. 乃木坂の詩
EN4. もし君がいなければ
WEN1. ロマンスのスタート