お笑い芸人のバカリズムがこのほど、フジテレビ系単発バラエティ番組『バカリズムのそこスルーする?』(25日23:00~24:00)の収録に参加し、おなじみのフリップ芸でスタジオを爆笑させた。

  • バカリズム=フジテレビ提供

普段生活していてスルーしてしまっていることに対し、バカリズムが独特の視点によるフリップ芸で疑っていく同番組。第3弾となる今回も、オフィスの中で談笑しながら歩くサラリーマンやOLたちにスルーされながら登場したバカリズムは「開局60周年記念番組なのに、お祭り感はゼロですね」と苦笑いしながら、「僕の仕事はここに来る前の段階で8割終わってるんです」といい、計117枚という膨大な量のフリップを準備したからこその自信をのぞかせた。

早速披露したのは「スポーツ選手の入場問題」で、テニス選手だけが入場する際に荷物が多すぎると指摘。そこから、「手がふさがっているほうが好感が持てるのかもしれない」と発想し、他のスポーツにおける「応援したくなる手のふさがった入場の仕方」とプレゼンしていった。

続く、ある1つの作業に特化した「特化マシン」では、肉マンひだ付けマシン、銘菓ひよ子を形作るマシンをとっかかりに、「もっと他にも特化マシンがあってもいいんじゃないか」。「アカデミー賞問題」では、「監督賞以外全部受賞したら気まずくならない?」という視点から、「もっといろんな賞があってもいいんじゃないか」。

そして、前回の放送で「犬のおまわりさん」を取り上げた童謡への疑問では、「クラリネットをこわしちゃった」に着目し、主人公の“ぼく”を“少年A”と置き換えて、「大事に扱っていたはずなのに、音が出ないほど壊れるはずがない」と、その不可解な行動を追及していった。

バカリズムは、おなじみのタッチの絵で、正論を言ってるかのように見えながらシュールな提案を次々に展開。同じフリップ芸でも、先日の『R-1ぐらんぷり2019』で優勝した霜降り明星 粗品が、ハイテンションで怒涛のツッコミを入れていくのとは対照的に、淡々と進行するスタイルでゲストの斉藤由貴、関根勤、ハマ・オカモトを爆笑させていく。ドラマ『スキャンダル専門弁護士QUEEN』で共演した斉藤は「忙しいのによく思いつくな(笑)」と感心していた。

そんな中、今回新企画として展開されたのが、「スルー芝居」。ドラマや映画での役者のセリフとアドリブの境界線がスルーされていることから、それを見極めるクイズが2問用意された。

1つは4月スタートの新ドラマ『ストロベリーナイト・サーガ』に出演する二階堂ふみ、亀梨和也、宍戸開への「昨日の夜は何をして過ごしていたか?」というインタビューを見て、セリフを話している1人を当てるというもの。もう1つは、神保悟志と佐藤仁美による2パターンの演技で、どちらがアドリブかを当てるというものだ。

問題は超難解で、バカリズムは「やっぱり役者さんってすごいですね」と絶賛し、「恒例のコーナーにしていきましょうよ」と手応えを感じた様子。『―QUEEN』の現場でもアドリブは多かったそうだが、「(アドリブが)ウケた後に、別のカットで同じことをやらなきゃいけないのが照れる」と、芸人ならではの悩みを吐露していた。

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