一般社団法人 電気通信事業者協会(TCA)は3月19日、「スマホネイティブの恋愛事情」の結果を発表した。調査は2月25日~3月4日、スマートフォンを所有する13~18歳の中高生500名を対象にインターネットで行われた。
「恋愛をするうえで、スマホは必要不可欠なアイテムだと思う」と答えた中高生は約8割(77%)。
具体的に、「恋愛においてスマホはどのような点で役に立つ/または必要になると思いますか?」と聞くと、「交際相手との仲を深める」(69%)、「恋愛対象の相手と仲良くなる」(63%)に続いて、「恋愛対象になる相手と新しく出会う」(23%)と回答した人が約4人に1人となった。
そこで、改めて「スマホを使って異性と出会うことは“アリ"だと思いますか?」と聞いたところ、「アリ/方法によってはアリ」と答えた人の合計は72%という結果に。スマホを通じた出会いに対して大きな抵抗を持たない中高生が多いことがわかった。
「スマホを使って、SNSで知らない異性とコミュニケーションをした経験がある」中高生は60%にのぼることが判明。
また、SNS上でのコンタクトにとどまらず、「SNS上のコミュニケーションを通じて、相手に恋愛感情を持たれた(または自分が持った)ことがある」人も約5人に1人(22%)、「SNSをきっかけとして、知らない異性と実際に会ったことがある」人は約7人に1人(14%)となっている。
さらに、SNSだけにとどまらず、スマホを持ったことで「出会い系サイト・アプリの広告や情報を目にすることが増えた」という中高生も54%と半数以上にのぼった。
また、「出会い系サイト・アプリがどのようなサービスなのか興味がありますか?」との質問では、約4人に1人(23%)が「ある」と回答しているほか、「実際に出会い系サイトやアプリを閲覧してみたことがある」中高生も約7人に1人(15%)の割合となっている。
また、前問で「実際に出会い系サイトやアプリを閲覧してみたことがある」と回答した中高生に、「閲覧したことを誰かに話しましたか?」と聞いたところ、「友人・同級生」(27%)、「学校の先輩」(11%)などの回答は見られたものの、59%と大多数は「誰にも話していない」と回答。
さらに、「親」と回答した中高生は4%にとどまっており、親たちの多くは、子どもが「出会い系サイト・アプリ」を閲覧していることを把握していない可能性が高いと言える。
なお、「出会い系サイト・アプリを閲覧したことを親に話していない理由」については、「恥ずかしいから」(37%)、「親を不安にさせるから」(24%)、「怒られそうだから」(23%)などが上位となった。
さらに、「スマホやSNSを通じた異性との出会いには危険があると思いますか?」という質問でも、約9割(89%)が「そう思う」と回答。スマホやSNSを通じた出会いのリスクを理解しながらも、ネットでの出会いへの興味がまさってしまう中高生は少なくないと言えそうだ。