巨人やニューヨーク・ヤンキースなどで活躍した元プロ野球選手・松井秀喜氏が18日に放送されたTBS系番組『1番だけが知っている』(毎週月曜 22:00~)に出演し、シアトル・マリナーズのイチローについて言及した。
「野球の1番 松井秀喜に聞いてみた!」と題して、松井氏への質問は「勝てないと思った日本人バッターは誰?」というもの。インタビュアーからは「日本人でこの人じゃないかというのは、みんなが頭に浮かべる人が1人だけいた。イチロー選手ですか? 世間ではよく比較されたと思いますが」と率直な質問が飛んだ。
これに対して、松井氏は「正直言って、イチローさんに失礼ですね。まったく違いますよ。選手としては色んなレベルが全然上です。なぜ比較されてたんですかね? 自分でも不思議ですよ。そういう存在じゃない」と語った。
続けて、「イチローさんはもちろんすべてにおいて素晴らしいですよね。誰もが憧れる存在だと思います」としたうえで、「自分とはバッターとしてのタイプが違いますので、イチローさんを見て自分がなにか参考にしようとか、そういうことはなかったですね」と明かした。
松井氏は「自分は長打というものを意識していたバッターですけど、イチローさんはどちらかというと塁に出ることを意識していたバッターだと思います」とバッターとしてのタイプが異なることを説明。
また、インタビュアーから「マスコミによっては、『2人の仲が良くないんじゃないか』とまで色んな報道があったが」と"不仲説"について問われると、松井氏は「全然気にしていなかった」と言い、「会えばもちろん普通に話しますし、全然大丈夫です」と説を否定した。
そして高校時代、イチローがいた愛工大名電高と練習試合をしたことを振り返り、「『俺より先に風呂に入った』っていつも会ったら怒られるんですよ。いまだに言うんですよね。『一応ゲストだから。こっちは』って話をします(笑)」と話した。
松井氏は「勝てないと思った日本人バッター」に、巨人時代にチームメイトだった落合博満氏を挙げ、「ジャイアンツにたくさん先輩がおられましたけど、持っている空気感、雰囲気はまったく違った」と評した。