米Appleが2019年3月18日(現地時間)、第3世代となる「iPad Air」、そして第5世代の「iPad mini」という2つの新製品を発表しました。それぞれ、2014年に登場したiPad Air 2から実に5年、2015年に登場したiPad mini 4から実に4年ぶりの新製品です。
大家族になったiPadシリーズですが、今回の新製品発表にあわせ、ストアから消えたモデルもあります。それがiPad mini 4と10.5インチiPad Proです。
新しいiPad miniの前モデルにあたるiPad mini 4の終息は理解できるところですが、10.5インチiPad Proはなぜか? と考えると、新しいiPad Airと画面サイズや解像度(2,224×1,668ドット)が同じで、Touch ID対応のホームボタンや、初代Apple Pencilへの対応などの特徴も同じ。製品として近しいものになってしまったからだと思われます。今回登場した新しいiPad Airは、9.7インチだったiPad Air 2の後継というより、この消えた10.5インチiPad Proの正当進化版といえるモデルでしょう。
さて、ややこしくなってきた! というわけで、前回に続き、2019年3月時点のiPadラインナップをざっくりさらっていきます。購入前には、Apple製品ページの「iPadのモデルを比較する」もぜひ参考に。
iPad mini
- 発表日:2019年3月18日(米国時間)
- 価格(税別):Wi-Fiモデルが45,800円~
- Wi-Fi + Cellularモデルが60,800円~
- カラー:シルバー、ゴールド、スペースグレイ
7.9インチのRetinaディスプレイ(2,048×1,536ドット、True Tone)を備えた、iPad miniの最新モデル。製品名はナンバリングのない、「iPad mini」となります。
iPad mini 4からの進化点は、A12 Bionicチップの搭載、初代Apple Pencilの対応など。一方でLightningコネクタやホームボタン(Touch ID)、3.5mmイヤホンジャックの搭載など、従来機能を引き継いでいるところもポイントです。本体サイズも、これまでのiPad mini 4とまったく同じなので、もしかするとiPad mini 4のケースが入るかもしれません(ただし端子位置が変わっている可能性はあります)。
iPad Air
- 発表日:2019年3月18日(米国時間)
- 価格(税別):Wi-Fiモデルが54,800円~
- Wi-Fi + Cellularモデルが69,800円~
- カラー:シルバー、ゴールド、スペースグレイ
10.5インチのRetinaディスプレイ(2,224×1,668ドット、True Tone)を備えた、iPad Airの最新モデル。こちらも製品名は何もつかない「iPad Air」となります。
特徴はA12 Bionicチップの搭載や初代Apple Pencilのサポートと、iPad miniと似ていますが、iPad Airでは公式のキーボードアクセサリ「Smart Keyboard」にも対応します。また、こちらもLightningコネクタやTouch ID、3.5mmイヤホンジャックを搭載しています。
iPad miniとの大きな違いは、画面サイズと解像度、Smart Keyboardに対応するかどうか、といったところです。
12.9インチiPad Pro
- 発表日:2018年10月30日(米国時間)
- 価格(税別):Wi-Fiモデルが111,800円~
- Wi-Fi + Cellularモデルが128,800円~
- カラー:シルバー、スペースグレイ
12.9インチiPad Proは、11インチiPad Proとセットで登場した大画面のiPadです。iPadシリーズ5製品のなかでは、最も画面サイズが大きく解像度(2,732×2,048ドット)も高いモデルとなります。
特徴は12.9インチの大画面、Face IDでのロック解除、A12X Bionicチップの搭載、最大1TBの容量、Smart Keyboard Folioの対応、4スピーカーの搭載(iPad miniやiPad Airはステレオスピーカー)など。第2世代Apple Pencilへの対応も見逃せません。
ただしホームボタン(Touch ID)はなく、イヤホンジャックも非搭載。ここは画面サイズとのトレードオフといえそうです。
11インチiPad Pro
- 発表日:2018年10月30日(米国時間)
- 価格(税別):Wi-Fiモデルが89,800円~
- Wi-Fi + Cellularモデルが106,800円~
- カラー:シルバー、スペースグレイ
11インチiPad Proは、12.9インチよりひとまわり小さい、11インチのLiquid Retinaディスプレイ(2,388×1,668)を採用したiPadです。本体サイズや重さはiPad Airとほぼ同じですが、機能面では12.9インチiPad Proとほぼ同じ。12.9インチiPad Proが欲しいけど、こんなに大きくなくていいなあ……という人は、こちらを選ぶとよいでしょう。
iPad
- 発表日:2018年3月27日(米国時間)
- 価格(税別):Wi-Fiモデルが37,800円~
- Wi-Fi + Cellularモデルが52,800円~
- カラー:シルバー、スペースグレイ、ゴールド
無印(製品名に単語や数字が付かない)の「iPad」は、9.7インチのRetinaディスプレイを採用したiPad。7.9インチのiPad mini、10.5インチのiPad Airの中間サイズですが、重さはiPad Airより13g~14g重くなっています。
現在のiPadラインナップの中では最も古く(といっても1年前の2018年3月に発表)、搭載チップはA10 Fusion、ストレージは最大で128GBとなります。初代Apple Pencilには対応しますが、Smart Keyboardには非対応。ロック解除はTouch IDで、画面解像度はiPad miniと同じ2,048×1,536ドットです。
少し位置付けが難しいモデルとなってしまいましたが、32GBのストレージ容量を揃えているのはこのモデルだけ。従って、価格も税別37,800円からと、一番手軽に入手できます。