フジテレビ開局60周年特別企画ドラマ『砂の器』(28日19:57~22:54)の製作発表が19日、茨城県つくば市内で行われ、主演の東山紀之をはじめ、中島健人(Sexy Zone)、野村周平、高嶋政伸が出席。天才作曲家・和賀英良役の中島は、圧巻のピアノ演奏を披露した。

  • 砂の器

    中島健人がピアノ演奏を披露

松本清張による不朽の名作で、1974年の映画化以降、何度も映像化されてきた同作が、現代を舞台に新しい解釈でドラマ化。東山演じる鋭い観察眼を持つベテラン刑事・今西栄太郎と、中島健人(Sexy Zone)演じる父との“宿命”を背負う天才作曲家・和賀英良の攻防、そして和賀が幼い頃生き別れた柄本明演じる父・本浦千代吉との複雑でせつない“絆”が描かれる。

今回の制作発表は、物語のクライマックスである中島演じる天才作曲家・和賀が、フルオーケストラとともに協奏曲「宿命」を演奏するシーンの撮影前に実施。フルオーケストラの演奏の中で4人が登場した。

中島は「とても尊敬している東山紀之大先輩と、野村周平さん、高嶋政伸さんとともに、このような素敵な舞台に立てていることを幸せに思います」とあいさつ。本作では殺人犯役に初挑戦したが、「かなり危険な作品に飛び込んでしまったなという感覚。役者として大きな財産になったなとも思っている」と話し、先輩・東山との共演について「それこそ危険な作品に飛び込んでしまったなと思いました。東山さんのファンなので、でも、刑事と犯人という関係性なのでそこは切り替えていかないといけないと感じたので、気を引き締めて毎日挑んでいました」と打ち明けた。

そして、東山が「関係性もありますから、『今回は現場では“セクシーサンキュー”は禁止ね』って約束しました」と言うと、野村が「めちゃめちゃやってるじゃないですか! 健人くんは出してないのに」と東山が現場で“セクシーサンキュー”を連発していたことを暴露。中島は「普段の自分を持ち込んではいけないというモチベーションで臨んでいたんですけど、東山さんのお言葉をいただいて気が緩んだ。気負いすぎる癖があるので、気をほぐしていただいたと思います」と感謝した。

その後、フルオーケストラとともに中島が「宿命」の一部を披露し、会場からは大きな拍手が。東山は「すげーな健人! ここまでとは思わなかった」と驚き、野村も「すごかった」と感嘆していた。

中島は「僕の今までの歩んできたピアノの道のりでいうとかなり弾くのは難しかったんですけど、後ろに東山さんという神がついていたのでなぜかうまくいきました」と笑顔。「全国ツアー中で昨日まで宮城にいて、ライブ終わりにピアノの練習をしていました。朝4時くらいまでやっていて、ずっとこの場のことを考えてやっていたので感無量です」と安堵の表情を見せ、「本番はこれからなのでしっかりと頑張らせていただきます」と再び気を引き締めた。

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ピアノ演奏写真=フジテレビ提供