アップルが、小型タブレットの新製品「iPad mini」を発表しました。2015年9月発売の現行モデル「iPad mini 4」と同じ液晶サイズ(7.9インチ)や本体デザイン、ホームボタンに組み込まれた指紋認証のTouch IDを継承しつつ、iPhone XS/XS MaxやXRと同じA12 Bionicチップを搭載し、Neural Engineに対応するなど処理の大幅な高速化を図ったのが特徴です。さらに、iPad miniシリーズで初めてApple Pencilに対応したのもポイント。定評のあるiPad miniの小型サイズを維持しつつ、基本性能を最新iPhoneと同等に引き上げたパワフルな小型タブレットに生まれ変わったといえます。
新製品のラインアップや価格は以下の通り。カラーはシルバー、ゴールド、スペースグレイの3色を用意します。出荷はいずれも3月末。
製品名 | 希望小売価格(税別) |
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iPad mini(64GB、Wi-Fi) | 4万5800円 |
iPad mini(64GB、Wi-Fi+Cellular) | 6万800円 |
iPad mini(256GB、Wi-Fi) | 6万2800円 |
iPad mini(256GB、Wi-Fi+Cellular) | 7万7800円 |
A12 Bionicで性能を底上げ、Apple Pencilにも対応
ディスプレイは、従来と同じ2048×1536ドットの表示に対応した7.9インチのIPS液晶です。CPUは、iPhone XS/XS MaxやXRと同じNeural Engineを搭載したA12 Bionicチップに変わり、ARなどの重量級コンテンツもスムーズに楽しめるようになりました。スピーカーは、オーソドックスなステレオタイプとなります。
本体は従来のiPad miniシリーズと同じデザインを継承しており、ホームボタンも搭載します。ロック解除はTouch IDを用いる仕組みで、最新のiPad Proシリーズで用いられているFace IDには対応していません。普及価格帯のiPadと高性能のiPad Proで、本体デザインやロック解除で明確に線引きがされたといえます。
Apple Pencilは、最新のiPad(9.7インチ、2018年モデル)や旧iPad Proで用いられている第1世代のタイプが利用でき、最新のiPad Proで使われている第2世代のタイプには対応していません。Apple Pencilの充電は、これまで通りiPad mini本体のLightningコネクターに差し込む方法を用います。iPad Proとは異なり、本体カバーを兼ねる薄型キーボード「Smart Keyboard」も用意されません。
本体サイズはW134.8×H203.2×D6.1mm、重さは300.5g(Wi-Fiモデル)と、本体サイズは従来のiPad mini 4とまったく同じ。重さがわずか1~2g増えたのみにとどまります。
実機リポートなどの詳細は、改めてリポートします。お楽しみに!