2017年に放送されたNHK連続テレビ小説『ひよっこ』の続編となるスペシャルドラマ『ひよっこ2』が、3月25日~28日(総合 19:30~20:00)に4夜連続で放送される。放送を前に、ヒロイン・前田みね子を演じる有村架純にインタビュー。『ひよっこ2』の見どころや撮影エピソード、そして、『ひよっこ』が自身に与えた影響などについて話を聞いた。
みね子とヒデの結婚から2年。1970年の秋を舞台に『ひよっこ』が帰ってくる。みね子役の有村、“ヒデ”こと秀俊役の磯村勇斗をはじめ、沢村一樹、木村佳乃、和久井映見、佐々木蔵之介、佐久間由衣、泉澤祐希、三宅裕司、白石加代子、古谷一行、宮本信子ら豪華キャストが再集結。脚本も前作同様、岡田惠和氏が手掛ける。
■『中学聖日記』からの切り替えに苦戦
――『ひよっこ2』の台本を読んでどう感じましたか?
「これが『ひよっこ』だな」という世界のままで岡田さんが書かれていて、時間は経ったけど経っていないような感覚になれたので、きっと『ひよっこ』を見てくださっていた方は、『これこれ!』という気持ちになってくれるんじゃないかなと思います。
――『ひよっこ』に帰ってきたなと思った瞬間は?
9月末のロケのときは『中学聖日記』(TBS)の撮影中で、自分の中でまだ完全にみね子になっちゃいけないって思ったんです。どこかみね子だけど、なんか違う人かもしれない(笑)。ただ、茨城のあの場に立つと懐かしいなって。土地の力って本当にあって、先にロケに行けたのは良かったです。でも、『中学聖日記』が終わって12月にスタジオの撮影が始まったときに、監督の黒崎(博)さんから「声が違う。早く戻ってきて」って怒られて、すぐには戻れないんだなと思いました(笑)
――茨城弁はすぐ戻りましたか?
すぐ戻れました。ちょっと聞くと大丈夫でした。
――みね子の茨城弁が薄れていくということはないのでしょうか?
ないんです。多少直っているかなと思ったらそうではなかったので、たぶん一生直らない人だと思います。
■新婚・みね子のワクワク度が上昇
――『ひよっこ2』で楽しかったシーンは?
すずふり亭で働いてるシーンは楽しかったですね。そう感じたときに、ちゃんと東京の人になったんだって感じました。そうじゃなかったら「谷田部家」と言っていると思うので。時子との牛小屋のシーンも、2人の関係性がまったく変わってない部分があって面白かったです。
――みね子とヒデの新婚生活も『ひよっこ』ファンは注目していると思いますが、お二人のシーンはいかがでしたか?
クランクインのときに「前田みね子」と紹介されて、「あ、そっか。谷田部じゃないんだ」って(笑)。いつも指輪をしているとか、ヒデさんと一緒に住んでいるとか、物理的なところも変わりました。2人のシーンは初々しくて可愛いなと思いながら演じていて、みね子のワクワク度は上がっている気がします。
――磯村さんとの印象的なエピソードを教えてください。
ロケに行ったときに、ヒデさんと一緒に茨城に帰ったんです。初めて磯村さんと茨城に行ったので、そのときはすごい不思議でした。自分の好きな人を連れて帰るって素敵なことだから、自分の育った場所に一緒に行ってその景色を見られるって特別だなと感じました。
――磯村さんの反応は?
「あー見たことあるー!」って言っていました。本人はすごい楽しそうでした(笑)
――『ひよっこ2』での演技で工夫した点は?
変に大人になりすぎなくていいのかなと思っていて、あのままのみね子のまま、年齢は重ねているし結婚もしているけれど、落ち着きすぎないようにしています。