お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志が、17日に放送されたフジテレビ系トーク番組『ワイドナショー』(毎週日曜10:00~11:15)で、テクノバンド・電気グルーヴのメンバーで俳優のピエール瀧容疑者の逮捕による影響を危惧した。
コカインを摂取したとして、12日に麻薬取締法違反の疑いで逮捕された瀧容疑者。現在放送中の大河ドラマ『いだてん』は代役を立てて再撮影が行われ、その他のNHK過去作品は全話配信停止。プレイステーション4ソフト『JUDGE EYES:死神の遺言』は販売自粛、電気グルーヴのCD・映像も出荷停止、在庫回収されるなど、波紋が広がっている。
これらを受け、松本は「これからキャスティングする人、大変じゃない? それこそ大河なんて」と今後のキャスティングにも影響が及ぶ可能性を指摘。この日ゲスト出演したお笑いコンビ・千原兄弟の千原せいじは、「大河とか(撮影が)長いスパンのものは、尿検査を義務付けるとかした方がいいかもしれない」とリスク回避の手段を提案する。
世間からは「作品に罪はない」という意見も多く上がっているが、松本は、「薬物という作用を使ってあの素晴らしい演技をやっていたのかもしれないと思ったら、それはある種のドーピングなんですよ。ドーピング作品になってしまう」「僕は監督としては(映画を)公開してほしくない」という考え。
その一方で、「こうなると芸人の信頼感がまた増しちゃうんですよ。良くも悪くも」「芸人はそういうのをやらないでしょ。だから芸人ばっかりになってくるんですよ。それが芸人にとって果たしていいのか」と“芸人特需”を予想しながら、危機感も抱く。司会の東野幸治も同意し、「安全安牌よりも、『この人何考えてるか分からない』方が魅力があるという側面もあります」と人選に偏りが生じることも推測していた。