アイドルグループ・TOKIOの城島茂と日本テレビの桝太一アナウンサーが、あす17日に放送される同局系バラエティ番組『ザ!鉄腕!DASH!! DASH海岸10周年スペシャル!』(19:00~20:54)で、東京湾の幻の生物を発見する。

  • (左から)桝太一アナ、城島茂、木村尚さん=日本テレビ提供

2009年にスタートした「DASH海岸」は、横浜の工業地帯の一角にあるゴミとヘドロだらけの小さな入り江をかつての美しい姿に戻すために始まったこの企画は、TOKIOと海の仲間達の努力の甲斐もあって、現在ではウナギをはじめとする121種類の生物が集まる美しく豊かな海へ姿を変えた。

そんな東京湾のオアシスともいえるDASH海岸を出発し、城島と桝アナが向かったのは、東京湾の入り口にある水深500mに達する深海「東京海底谷」。ここは“生きた姿を見れたら奇跡”と言われる幻の古代サメ「ラブカ」を、2年前のロケで城島が捕獲し、情報番組やネットで大きな話題になった場所だ。

今回、そんな東京海底谷で「学会で発表するレベル」(桝アナ)というほどの超貴重な生物を、2種類も発見したのだ。

それは2月下旬、深海に仕掛けた刺し網を漁船の上で引き上げている時。城島が「あれ?このカニなんだろ?」と気づくと、見た目はかわいらしく、白く小さなトゲトゲが印象的な小さなカニが2匹網にかかっていた。城島が手に取ろうとすると、10年間TOKIOと共にDASH海岸を監修してきた木村尚さんは「ちょっと待って! こ、これすごい…。東京湾で初!」と興奮した。

捕まえたのは、深海のカニ「コツノキンセンモドキ」。その生態はほとんど解明されておらず、他の海域で見つかっても即、水族館行きという超レア生物だ。

さらに、刺し網を引き上げていると、城島が「ウソ!?これアイツやん!」、桝アナも「マジか!マジか! ホントにいるんだ…しかも生きてるよ!!」と大興奮し、城島が2年前にも捕獲した幻の古代サメ「ラブカ」を発見。4億年前から姿を変えずに現存する最古の魚類で、死んだ状態でも大変貴重な存在のため、世界的に有名な博物館にも標本が厳重に保管されている。

赤いエラで呼吸しながら、鋭い歯が並ぶ口で噛みつこうとするほど元気が良く、映画『シン・ゴジラ』でモデルになった「ゴジラ第2形態」にそっくりのグロテスクな姿。城島は「チャメチャ元気だ!」、木村さんは「状態が良いから赤いエラの様子がよくわかりますね」、桝アナは「今日来て本当に良かったー! しかも見てください、歯がすごい!」と大喜びだった。

今回の放送では、さらに「ラブカを丸呑みする深海1000mの大型モンスター」までも捕獲しているという。

桝アナは「生きたラブカが上がってきた瞬間の光景は、今でもスローモーションで記憶に刻み込まれています。アナウンサーにあるまじき取り乱し方をしてしまい、お恥ずかしかったですが…。ミラクルを引き寄せてくるTOKIOの皆さんに、これからもずっとついていきます!」とコメント。

木村さんは「ラブカの希少性を考えるとこれは本当に驚くべきことです。しかも、これほど元気な状態でのラブカの映像は、世界的にも大変貴重だと思います。まして、それに輪をかけて、東京湾では初記録のカニを見ることができるなんて、DASH海岸を10年やってきたことのご褒美だったのかもしれません」と話し、島田総一郎統括プロデューサーは「前回のラブカ発見で正直、運は使い切ったと思ってました(笑)。なのに10周年SPのタイミングで2つも大発見してしまう城島リーダー。彼は本当に神がかっています」と感心していた。