JR貨物は一般トラック輸送から鉄道コンテナ輸送へのモーダルシフトとして、JR貨物グループ会社が貨物駅構内で運営する線路と直結した倉庫を活用し、アサヒビールが製造したアルコール飲料の輸送を開始した。これにより、CO2排出量の削減はもとより、積込み作業効率化や空コンテナの積コンテナ化も同時に図ることが可能になったという。
使用倉庫は隅田川駅構内の日本運輸倉庫隅田川IPCセンター。2月13日以降、隅田川駅(東京都荒川区)から新潟貨物ターミナル駅(新潟県新潟市)へ、アルコール飲料(RTD・洋酒・ワイン等)を週2回、1回あたり12フィートコンテナ5個(25トン)の輸送を開始したという。輸送には既存の列車を使用し、現在は輸送量の増加を検討しているとのこと。
これにより、長距離トラックの運行を年間約2,500台相当分削減し、CO2排出量は年間約800トン削減(従来比約32%減)するとしている。関東・新潟間の往復輸送量の差により発生していた空コンテナ回送の積コンテナ化、線路直結倉庫で貨車上コンテナへ製品を直接積み込むことによる作業効率の向上といった効果もある。