ゲームエイジ総研はこのほど、「ゲーマーライフスタイル調査」にて、ゲーマーの「課金の仕方」にフォーカスした調査の結果を公表した。
ゲーマーに課金経験を聞いたところ、ゲーマーの51.5%が課金経験があると回答。しかし、「課金してプレイはしたことがあるが、ほとんど課金はしない」と、課金経験があるという程度のゲーマーは38%であり、日常的に課金をしているゲーマーは13.5%と1割程度だった。
課金スタイルとして、「ほぼ毎月予算を決めて課金する(以下、予算を決めて課金)」ゲーマーは6.8%、「気に入ったゲームをプレイするときだけ、まとめて課金する(以下、まとめて課金)」ゲーマーは6.7%と、同じ規模だった。
双方とも“課金プレイをするゲーマー"だが、「予算を決めて課金」ゲーマーと、「まとめて課金」ゲーマーでは、それぞれにどのような違いがあるのか。まずは、性年代別のデータを見ると「予算を決めて課金」ゲーマーで多かったのは男性30代26.7%、男性20代17.1%だった。
「まとめて課金」ゲーマーは、比較的全性年代層に均等に存在したが、もっとも多かったのは男性20代で21.2%、女性10代で15.4%という結果だった。年代で見ると「まとめて課金」ゲーマーは10~20代の若年層で60.6%を占め、「予算を決めて課金」ゲーマーは30~40代で64.7%を占めており、世代構成に違いが見られた。
好きなジャンルを聞くと、「RPG(ロールプレイングゲーム)」「アクションゲーム」などは「予算を決めて課金」ゲーマー「まとめて課金」ゲーマー共に高い傾向が見られるが、「予算を決めて課金」ゲーマーには「バトルロワイヤルゲーム」や「シューティングゲーム」が好まれ、「まとめて課金」ゲーマーには「音楽ゲーム」がより好まれている傾向が見られた。
また、ゲーム全般に対する考え方や行動を見ると、「予算を決めて課金」ゲーマーは、「ゲームをすることでストレス解消になる」「ゲームができる時間をとても楽しみにしている」「ゲームをする時間が1日の自由時間の中で多い」などが高い傾向が見られた(ゲーマー全体比)。
一方で、「まとめて課金」ゲーマーでは、「長く続けているゲームがある」「自分はゲーマーだと思う」「課金はしないと思っているが、ついついしてしまう」などの項目が高い傾向だった。
「時間やお金を使っていること」を聞くと、「予算を決めて課金」ゲーマーは「充実感を得る」ことが33.3%と高く、さらに「感動する」こと、「競争・勝負をする」ことなどが日本人全体と比較して高い項目だった。
一方、「まとめて課金」ゲーマーは「一時の現実逃避」(22.1%)が日本人全体と比較し高く、その他「爽快感を得る」「創作の楽しさを味わう」なども高い傾向が見られた。
また、「憧れるイメージ」では、「予算を決めて課金」ゲーマーは「品がある」がもっとも高く42.9%。加えて、「都会的」「中世的」といった洗練された印象の項目が日本人全体と比較して高い傾向だったが、「まとめて課金」ゲーマーは、「明るい」「活発・元気」「キャラの立つ」といった積極的な印象の項目が高く、憧れるイメージも違った特徴が見られた。
ゲーム意識のみならずライフスタイルをも含めると、「予算を決めて課金」ゲーマーは、“ゲームをプレイする"時間は、日常的であり、ストレス発散をするための楽しみな時間と捉えていた。