道南いさりび鉄道が所有するキハ40形1両(キハ40-1798号)に旧国鉄急行形車両の塗色が施され、3月17日から運行開始する。
同社はキハ40形を9両所有しており、そのすべてが旧江差線の運営をJR北海道から引き継いだ際に譲渡されたもの。2016年3月の営業運転開始以来、JR標準色からの塗色変更を段階的に進めてきた。2018年6月の時点で9両のうち8両の塗色変更が完了し、JR標準塗色車両はキハ40-1798号のみとなっていたが、今年1月に実施した定期検査に合わせ、同車両も塗色変更されることになった。
今回採用された旧国鉄急行形塗色は、旧国鉄時代に登場した急行形気動車キハ56形・キハ27形に施されていた車体色。旧江差線・旧松前線をはじめ、かつては北海道内各地の急行列車や普通列車の塗色としておなじみだった。キハ40形の車両自体は、国鉄時代に旧国鉄急行形塗色だったことはないが、往時の面影を懐かしんでもらうため、「クリーム4号」と「赤11号」の塗り分けでこれを再現するという。
キハ40形の旧国鉄急行形塗色車両は、3月17日の函館駅14時4分発、上磯行の普通列車から運用を開始する。同日、函館駅15時16分発の木古内行、木古内駅16時32分発の函館行の車内(上磯~茂辺地間)にて、記念乗車証の配布を行う。