アイデムは3月13日、「高校生のキャリア観に関する意識調査」の結果を発表した。調査は2018年6月14日~17日、高校生の子を持つ男女のうち、子どもと一緒にアンケート回答が可能な758名を対象にインターネットで行われた。
調査ではまず、高校生の将来に対する意識について調査したところ、「将来なりたい職業がある」高校生は、41.2%という結果に。その割合を、親の働く姿を見た経験があるかどうかで比較したところ、「見たことがある」家庭の子どもの方が、「見たことがない」家庭の子どもを大きく上回る結果となった。
将来なりたい職業1位は男女ともに「教師」
将来なりたい職業が「ある」と回答した男子高校生に、職業リストの中からあてはまるものを選んでもらったところ、1位「教師(小学校、中学校、高等学校)」、2位「整備士・機械エンジニア」、3位「医者」「システムエンジニア・プログラマー」という結果に。
一方女性は、1位「教師(小学校、中学校、高等学校)」、2位「保育士・幼稚園教諭」、3位「医者」、4位「理学療法士・作業療法士」と、男女ともに「教師」がトップとなった。
続いて、働いている親を見てどのように感じているかを教えてもらったところ、「あんな大人になりたい(どちらかと言えばなりたいも含む)」と憧れを持っている割合は、父親に対してが42.2%、母親に対しては41.1%と、いずれも4割を超えた。
また、将来なりたい職業に就くために工夫や努力を行っているか尋ねたところ、52.6%の高校生が「している」と回答。その割合を、親への憧れの有無で比べた結果、あんな大人に「なりたい」高校生の割合が最も高く、およそ6割に達した。
最後に、大人に対して「キャリア教育として家庭で意識して行っていることはあるか」と聞いたところ、9.2%が「ある」と回答。
具体的には、「職業観を持たせるため、色々な職業人との会話や面談の機会を増やしています」「自分のやりたいこと(なりたい職業)に向かって、必要な資格や知識を習得してもらう」「機会があれば学校の講習会や他校との交流などで、色々な価値観に触れてほしい」など、働いている人との交流や、さまざまなコミュニティへの参加などを積極的に推進している様子がうかがえた。