フルサイズミラーレスを中心に話題を集めたカメラ機器の展示会「CP+2019」ですが、ふだんiPhoneで撮影を楽しむ人が増えていることを受け、会場ではiPhone用のカメラアクセサリーが多く展示されていました。iPhoneでの撮影がより本格的になる優れモノの注目アクセサリーをまとめて紹介しましょう。
6つのレンズを搭載したiPhoneケース「ShiftCam 2.0」
グレイスリンクス・エンタープライズのブースで見つけた「ShiftCam 2.0」は、高性能レンズを搭載したiPhone用ケース。背面カメラのレンズ部分がスライドする構造になっていて、魚眼や望遠、マクロ、広角がワンタッチで切り替えられます。一般的なクリップ式のレンズとは異なり、レンズの位置合わせに悩まされる必要がないうえ、レンズをスマホとは別に持ち歩く必要がないのがポイント。さらに、標準搭載のレンズを取り外し、別売の大口径レンズ「プロレンズ」を搭載することもできます。
iPhone XSやiPhone XS Max、iPhone 8 Plusなどのデュアルカメラ搭載モデルでは6つのレンズが、iPhone XRやiPhone 7/8などのシングルカメラモデルでは3つのレンズが搭載されています。実売価格は、デュアルカメラ搭載モデル用が税込み9,500円前後、シングルカメラ搭載モデル用が税込み8,400円前後です。
一眼風の操作で撮影できる「miggo PICTAR PRO」
エム・エス・シーのブースでは、「miggo PICTAR PRO」が目を引きました。ダイヤル、ホイール、シャッターボタンを搭載しており、カメラのような操作性で撮影できるアクセサリーです。大型のグリップを備えているので、片手でもしっかりホールドでき、iPhoneの落下やブレを防いでくれます。
専用アプリを使えば、標準のカメラアプリでは対応しないシャッター優先やマニュアルなどの露出モードで撮影できるようになります。さらに、本体に搭載されたダイヤル類を使ってさまざまな操作ができるのもポイント。これらのダイヤル類は、操作すると人間の耳には聞こえない超音波を発生させ、この音をアプリが認識して反映させる仕組みです。そのため、iPhoneとの接続にはBluetoothやWi-Fiを使わず、面倒な接続作業をすることなく使えるのが注目できます。
発売は今年夏の予定で、価格は未定となっています。
自撮り棒内蔵のiPhoneケース、スタンドにも変身
ベルボンのブースでは、「iPhone専用 自撮り棒付きケース」が目を引きました。その名の通り、自撮り棒を搭載したiPhoneケースです。背面部分にアルミ製のスティックが格納されており、シュッと引っ張るだけで伸びる仕組みになっています。手元にはBluetooth接続のシャッターが搭載されており、手元の操作で簡単に自撮りできます。
便利なのが、格納されたスティックがスタンドとして使えること。横位置と縦位置の両方で角度を付けた状態でスマホを固定できるので、横長のYouTube動画だけでなく、TikTokのような縦長の動画も手間なく楽しめます。
iPhone 7/8兼用の「QYCS-V101」と、iPhone X用の「QYCS-V102」の2種類を用意。実売価格はそれぞれ3,000円前後の見込みで、発売日は4月上旬の予定です。
頑丈なストラップが付いたiPhoneケース「Straps iPhone Case」
ハクバ写真産業のブースで見つけたのが、おしゃれなストラップが付いたiPhoneケース「Straps iPhone Case & Finger Strap」。フィンガーストラップが底面に固定されていて、指を通しておくことで撮影時のiPhone落下を防げます。ストラップ自体は編み込み式の頑丈な構造で、ケースにしっかり固定されているのが頼もしいと感じます。「カメラにはストラップが付いているのに、iPhoneにはないのが不安」と考える人にとって、見逃せないケースとなりそうです。
さまざまなアクセサリーでiPhoneを武装!「Beastgrip Pro」
ケンコー・トキナーのブースでは、iPhoneをはじめとするスマホを本格的なカメラに変身させるマウンター「Beastgrip Pro」を展示していました。iPhoneを挟み込んで固定するフレームのようなアクセサリーですが、カメラの位置に合わせて大型のレンズを装着したり、LEDライトやマイク、フィルターなどのアクセサリーが装着できるようになります。フレームには大型のグリップが装着され、しっかりとホールドできるのもポイント。
ベースとなる基本ユニットの実売価格は税込み2万円前後で、すでに販売中です。