コントロールセンターにある鍵ボタンは、タップするたびに「画面縦向きのロック」をオン/オフできます。標準はオフ(透明)の状態で、iPhoneを水平方向に持ち替えると画面が自動的に90度回転します。オフ(白)にすれば、iPhoneを水平にしても斜めにしても画面は縦向きのままで変化しません。

この「画面縦向きのロック」は、iPhoneを持つ方向に関係なく画面を縦向きにして使うための機能です。iPhoneを操作しながら寝転ぶと、システムはよかれと思い画面の向きを水平に変えてくれますが、それは余計なお世話という場合に「画面縦向きのロック」をオンにすればいいのです。

しかし、つねに画面を縦向きにして使うということは、システムが持つ機能を存分に生かせないことを意味します。「画面縦向きのロック」をオンにしていると利用できない機能がある、ということです。

たとえば、『カレンダー』アプリを起動中にiPhoneを水平方向に持ち替えると、カレンダーが1週間の帯表示に切り替わり、イベントをドラッグして曜日/時刻を変更できるようになります。「画面縦向きのロック」をオンにしているときは、水平方向に持ち替えても何も起こりません。

『計算機』アプリは、iPhoneを水平方向に持ち替えると関数電卓に早変わりします。三角関数やべき乗計算など、縦方向のときにはできない計算が可能になり、もはや別のアプリです。Safariも水平表示時は様子が一変、画面上部から現在時刻やバッテリー残量の情報が消え、画面全体をWEBページの表示に使えるようになります。

一部に設定を無視するアプリも存在しますから、一括りにはできませんが、ふだんは「画面縦向きのロック」をオフにしておくほうがiPhoneの機能をフル活用できることは確かです。

  • 画面縦向きのロック」はしないほうがいいの?

    「画面縦向きのロック」はオフのほうが機能は豊富です