一般社団法人 東京臨海副都心まちづくり協議会は3月12日、お台場のシンボルプロナード公園 夢の大橋にて東京2020応援プログラムの一環であるイベント「みんなの駅伝 2019」を開催した。当日は、近くで水泳関連の競技が行われることから、シドニー五輪400mメドレーで銅メダルを獲得した田中雅美さんや、ロンドン五輪200m平泳ぎで銅メダルを獲得した立石諒さんがゲストとして登場した。

  • 東京2020応援プログラム「みんなの駅伝 2019」の参加メンバーで記念撮影を行った

    東京2020応援プログラム「みんなの駅伝 2019」の参加メンバーで記念撮影を行った

東京2020大会の開催時、お台場エリアを含む「東京ベイゾーン」では水泳競技をはじめ、トライアスロンやスイムマラソンなどのウォータースポーツが多く行われる。この日でちょうど東京2020オリンピック開催まで500日となったということもあり、東京ベイゾーンの企業と市民が一体となって五輪への機運を高めるべく、同イベントが開催されたとのこと。

イベントの開会式では、東京臨海副都心まちづくり協議会の大木龍介事務局長が開会の挨拶を行った。

大木事務局長は今回のイベントに関し、「500日前だと思って油断しているとあっさりすぎてしまう」と言及。「まだ、この場所でオリンピックを開催するということを実感している人は少ない」と現場のテンション不足を強調したうえで、「今回のような記念イベントを開くことで大会への気分を盛り上げていく必要がある」と、その意義を語った。

ゲストとして登壇した田中さんと立石さんは、五輪での貴重な体験を語った。立石さんは今回の東京2020について、「生で見るのとテレビで見るのとでは、まったく違う。機会があればぜひともチケットを入手して直接見るべき」とコメント。同様に田中さんも、「会場の雰囲気から選手たちの表情から、すべてほかの大会とは違う」と、オリンピック・パラリンピックが他の試合とは一線を画する大会であることを力説した。

  • 五輪での貴重な体験を語ってくれた田中雅美さん(左)と立石諒さん

    五輪での貴重な体験を語ってくれた田中雅美さん(左)と立石諒さん

この日開催されたイベントには、24企業から30以上のチームが参加。1チーム4人編成で、シンボルプロムナード公園 夢の大橋の有明側からスタートしてセントラル広場を西に曲がり、フジテレビ前で折り返しスタート地点まで戻ってくるコースを各々が走り、その順位を競った。

ゴール前にはクジの入った箱が設置されており、クジに書かれた縄跳びやけん玉、輪投げなどのミニゲームを行ってから次の走者にバトンタッチするというルールとなっていた。参加者は一風変わったルールを楽しみながら、お台場での駅伝を満喫している様子だった。

  • 参加者からも自然と笑みがこぼれる駅伝となった

    参加者からも自然と笑みがこぼれる駅伝となった

また、参加メンバーのいでたちもそれぞれ。出身企業のユニホームをまとうチームもあれば、吸血鬼やゾンビ、泥棒といった独自のコスチュームを用意する参加者もいて、走りとパフォーマンスで会場を盛り上げた。

  • ゾンビのコスチュームで走るランナーも!

    ゾンビのコスチュームで走るランナーも!

閉会式では、フジテレビジョンの執行役員常務 総務統括局長である吉本治氏が締めの挨拶を行った。

東京五輪では、東京ビッグサイトにメディアセンターと国際放送センターが設置され、臨海地帯に世界中のメディア関係者が集まる。そのため、吉本氏は「臨海地域を見てここが日本、ここが東京と認識される」とベイエリアの重要な役割を指摘したうえで、「近隣の企業のみなさんと一緒にオリンピックを盛り上げていきたい」と2020年に向けての意気込みを語った。

  • 締めの挨拶を行ったフジテレビジョンの吉本治氏

    締めの挨拶を行ったフジテレビジョンの吉本治氏