JR東日本東京支社は12日、常磐線各駅停車の列車に取り付けた車外スピーカーから発車メロディを鳴らす取組みに関して、駆け込み乗車の減少の効果が認められたことを受け、常磐線に乗り入れる東京メトロ・小田急電鉄の協力の下、3月16日からすべての車両の発車メロディを車外スピーカーから鳴らすように統一すると発表した。

  • E233系をはじめ、常磐線各駅停車の全車両において車外スピーカーから発車メロディを鳴らすようにするという

発車メロディは通常、発車前に車掌が駅備え付けのスイッチを扱い、駅備え付けのスピーカーから流れていたが、この場合は階段や改札口など駅構内の広範囲で発車メロディが聞こえるため、駆け込み乗車を誘発してしまうのではないかと想定された。

JR東日本は駅備え付けのスピーカーに代わり、車両に搭載された車外スピーカーを使用し、発車メロディの聞こえる範囲をホーム上の利用客に限定することで、駆け込み乗車の抑制につながるのではないかと推察し、2018年8月1日から常磐線各駅停車において、車外スピーカーから発車メロディを鳴らす取組みを実施してきた。

この取組みを検証した結果、駆け込み乗車が減少して一定の効果が見られたため、常磐線に乗り入れる東京メトロ・小田急電鉄の協力の下、すべての車両の発車メロディを統一し、車外スピーカーから流すことを決定したという。常磐線亀有~取手間の13駅にて、3月16日の初電から実施される。