東京2020大会の開催までちょうどあと500日となった3月12日、東京2020組織委員会は大会で使用される全33競技50種目のスポーツピクトグラム(絵文字)を発表した。
発表会には、ピクトグラムをデザインしたデザイナーの廣村正彰氏のほか、2016年リオデジャネイロ大会の陸上4×100mリレー銀メダリスト・飯塚翔太選手と、全日本空手道連盟ナショナルチームメンバーの清水希容(きよう)選手が登壇。飯塚選手は、「ピクトグラムは競技者にとって身近な存在」とコメントし、清水選手はピクトグラムと同じ空手の型を披露した。
そして、江東区立有明西学園の児童48名が登壇し、全33競技50種目のスポーツピクトグラムが発表された。これらのピクトグラムは、東京2020公式ライセンス商品として展開される予定で、その第1弾となるTシャツも展示された。Tシャツは3,500円(税別)で、サイズはS~LLとなっている。
続いて会場では、「ツナグ・ミライプロジェクト~みんなでつなごう、みんなのミライ~」の報告会が行われた。このプロジェクトは、「オリンピック開催による被災地の復興」を目的として、福島県と東京都の小学生が互いに協力し合い、ワークショップを通じて「みんなのミライ」を応援するオリジナルモニュメントを制作するというもの。
ワークショップは、東京2020エンブレムの作者である野老(ところ)朝雄さん、リュージュ競技のオリンピアン・小口貴久さん、東京2020組織委員会職員でもある競泳の伊藤華英さんらが参画し、福島と東京をテレビ会議システムでつないで計3回行われた。報告会では、福島県相馬郡飯舘村立草野・飯樋・臼石小学校と東京の有明西学園の児童が登壇し、互いのモニュメントを交換した。
会場の外では、キャラバンバス「500days号」のお披露目と出発式が開催された。バスの外装は、東京2020オリンピックマスコットの「ミライトワ」と東京2020パラリンピックマスコットの「ソメイティ」 が全面に描かれており、500日前オリジナルロゴの装飾も施されている。内部には、大会に関するクイズやピクトグラムの展示のほか、東京2020オリンピックで新たに追加される競技の紹介も掲示されている。
このバスは3月30日まで、都内や東日本大震災の被災3県(岩手県、宮城県、福島県)を巡回する予定となっている。