LINEは3月12日、液晶パネルを搭載したスマートディスプレイ「Clova Desk」を3月19日の午前11時から販売すると発表しました。価格は27,540円(税・送料込み)で、カラーはホワイトとブラックの2色を用意。昨年のLINEカンファレンスで発表したClova Deskですが、その後も改良を重ね、いよいよ発売の時を迎えることになりました。
Clova Deskは、1024×600ドットの表示に対応した7型液晶を搭載したスマートディスプレイ。「Home Signage(ホームサイネージ)+Communication(コミュニケーション)」というコンセプトを掲げ、リビングの中心的存在に位置づける製品です。多くの家庭で散在しているリモコンやメモを1台にまとめつつ、新しいコミュニケーションが楽しめるわけです。
音声でテレビやエアコンの家電が操作できるほか、スマート家電の制御も可能。パネルの上には500万画素のカメラを、パネルの下には20Wのスピーカーを2基搭載しています。赤外線リモコン機能は、家電60社やIoT機器10社のデータをプリセット済みで、非対応機種も学習させることで対応できます。部屋中の赤外線リモコンをすべてClova Deskに置き換えることも可能でしょう。
待機時に表示されるHome Signageでは、天気や家族の予定、LINEの新着、電車の運行情報などがひと目で確認できるようになっています。Communicationの機能では、内蔵のディスプレイとカメラを利用してのLINEビデオ通話が可能なほか、画像やスタンプ、動画を見ることができます。
他社サービスとのコラボレーションも用意します。レシピサイト「クックパッド」のレシピが閲覧でき、音声で操作できるので、手が濡れている料理中でもスマートに操作できます。Clova Deskを購入すると、最大3カ月のプレミアムサービスのクーポンが付属する特典も用意します。実際に動作するデモを見たところ、画面はスマートディスプレイ用に作り込んであり、実用的に使えそうです。
通常はACアダプターを接続して利用しますが、クックパッドを参考にしながら料理をしたい場合など、電源のない場所でも使えるように3000mAhのバッテリーを内蔵したといいます。バッテリーでおよそ2時間の利用ができます。
動画視聴もでき、3月中にAbemaTVに対応するほか、動画ブラウザー経由でYouTubeの視聴も可能。音楽関係は、LINE MUSICに加えてradiko.jpにも対応。それ以外のVODサービスや音楽配信サービスに関しては、「要望の多いものから対応していきたいが、現段階で発表できるものはありません」(中村氏)とのことです。