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【この記事のエキスパート】
キッチンツール専門店「キッチンパラダイス」店主:田中 文
使う側の視点で機能性に優れたキッチンツールを徹底的に吟味しセレクトするプロ。
その豊かな知識と経験談に、主婦だけでなく料理研究家やプロの料理人からの信頼も厚い。
道具の実験やお店の日常をつづったショップブログ「Aya’s Diary」が人気。
数少ない「調理道具の専門家」としてセミナー他雑誌やテレビでも引っ張りだこ。
まな板の選び方とユーザーイチオシの商品、編集部のおすすめ商品をご紹介します。新生活が始まる一人暮らしの方や買い替えをしたい方必見! 小さめサイズや食洗機対応、木製など、こだわりのまな板を厳選!人気の黒色や滑らない・汚れにくいゴム製も。口コミも見ながら比較して選びましょう。
素材・厚さ・サイズを考える
まな板の選び方
キッチンツール専門店「キッチンパラダイス」店主の田中 文さんへの取材をもとに、まな板の選び方をご紹介します。ポイントは下記のとおり。
【1】素材
【2】サイズ
【3】板厚
【4】お手入れのしやすさ
【5】便利な機能
【6】デザイン
ひとり暮らしやファミリーなど、使い方に合うものを選びましょう。
【1】用途別に素材を選ぼう
まな板に使われる素材は、おもにプラスチック製・木製・ゴム製。それぞれの特徴をみていきましょう。
軽量で料理初心者にも扱いやすい「プラスチック製」
料理初心者におすすめなのは、プラスチック製(樹脂製)のまな板です。ポリプロピレンなどでできているので、ほかの素材よりも軽いのが特徴。また漂白剤でのお手入れもでき、清潔な状態を長くたもてる便利なアイテムです。
デメリットは、食材が滑りやすいこと。そのため、滑り止めがついた商品を選びましょう。汚れやキズが目立ったときが替えどきです。
おしゃれで包丁に優しい「木製」
木製のまな板は見た目がおしゃれなだけでなく、包丁に優しいのもポイント。切るときの衝撃を吸収するので、刃こぼれがしにくく、腕が疲れにくいです。素材は、銀杏やオリーブの木、ひのきがおすすめ。
その反面、きちんとしたお手入れが必要です。お手入れが足りないと、黒ずみやカビの原因になってしまいます。使い終わったらすぐに洗い、しっかり乾かしましょう。
耐久性がありお手入れもしやすい「ゴム製」
ゴム製のまな板のポイントは、汚れがこびりつきにくいこと。水切れもよく、漂白剤も使えます。またプラスチック製よりも刃こぼれしにくく、キズが目立たないのも特徴です。
しかし重さはあるので、大きいサイズを使いたい場合は、持ってみて確かめましょう。プラスチック製と木製、それぞれのよさが合わさったまな板です。
キャンプやBBQなどアウトドアシーンには「チタン製」
アウトドアで使うなら、チタン製のまな板がおすすめ。サビにくく耐久性が高いので、キャンプやBBQでも扱いやすいのが魅力です。
切り心地ではほかの素材には劣るため、あくまでアウトドア用のサブまな板として持っておくのがオススメです。
【エキスパートのコメント】
コンパクトで衛生的なまな板シートもおすすめ
薄型のものや使い捨てのまな板シートもおすすめです。薄型なので複数枚揃えても場所をとらず、食材別に使い分けができます。また、使い捨てタイプなら、魚や肉を切るときだけ普段のまな板の上に敷くだけで、いつものまな板をより長く衛生的に使えます。
コンパクトなまな板シートは、キャンプなどのアウトドアでも便利。商品によっては、食洗機や漂白剤が使えるものもあり、お手入れも簡単です。まな板シートについて詳しく気になる方は、下記の記事をチェックしてみてください。
【2】作業スペースに合ったサイズを選ぶ
Mサイズで販売されているまな板は、横30cm×奥行20cm前後のものが一般的です。大きすぎ、小さすぎは使いづらいので、迷ったらMサイズのものを買っておくのも一つの選択肢です。
しかしまな板には業務用の特大サイズから大型のもの、小型のものや正方形に変形タイプなどサイズがさまざまあります。購入前にシンクと作業台のサイズを測っておきましょう。シンクの幅よりまな板のサイズの幅が大きいと、まな板を洗うときに床に水が飛び散ったりして洗いにくいものです。
反対に、小さいまな板だと切った食材がこぼれおちてしまうことも。一人暮らしのワンルームなどで切る作業スペースの横幅が取れない場合は、縦幅が長いまな板や正方形のまな板もありますよ。
【3】板厚をチェック
一般的には重いまな板より薄くて軽いまな板が好まれるようですが、実はこの板厚によって使用感が大きく変わります。
薄いまな板は滑りやすくなり、カツンカツンという包丁の音もしやすいです。また、薄い木のまな板は急激な温度変化で反りやすくなりますので、乾かし方に注意が必要。一方で、板厚が厚いと安定感があります。包丁の衝撃をまな板に吸収させることができるため、腕にかかる負担も軽減されますよ。
【4】食洗機対応が便利! お手入れのしやすさをチェック
毎日使うものなので、お手入れのしやすさも重視したいですね。おすすめは、食洗機で洗えるもの。手で洗うよりも、汚れをすばやく落とすことができ、時短にもつながります。
また長く清潔にたもちたいなら、抗菌加工が施されているものもおすすめです。「抗菌」とは菌の増殖を抑える機能のこと。お子さまがいる家庭など、衛生的な環境を求めている方に適しています。
【5】滑り止め加工など便利な機能で選ぶ
野菜やお肉を切っているときに、まな板が滑ってしまうのが気になる方も多いでしょう。滑らないまな板を探している人は、シリコンやゴム・樹脂などで滑り止め加工されている商品を選ぶのもポイント。
また、そのほかの機能として、自立スタンドやフック穴が付いている商品なら、省スペースで収納ができて便利です。
さらに、おろし器機能や水切り機能を備えた便利な商品も。一人暮らしでキッチンツールをコンパクトにまとめたいという方は、このような多機能の商品もおすすめです。
【6】おしゃれな形状のまな板も! デザインに注目
料理を毎日するなら、モチベーションを保つのも大切。色やデザインなど、見た目のおしゃれなまな板を選べば、キッチンに立つのも楽しくなりますよ。
王道の長方形・正方形のほかに、丸形や野菜、キャラクター型など、凝ったデザインのものも販売されています。カラーバリエーションもさまざま。スタイリッシュな黒色のまな板もありますよ。形やカラーで使い分けすることもできるので、お気に入りのデザインを見つけましょう!
ニトリ、エピキュリアン、ビタクラフト
まな板の人気メーカーを紹介!
ここからは、まな板の人気メーカーをいくつかご紹介します。
ニトリ|機能重視からデザイン重視まで種類豊富
安い値段と豊富な品ぞろえで人気のある「ニトリ」。ニトリのまな板は、機能性の高さがポイント。とくにプラスチック製まな板は軽量にこだわり、滑り止め加工で安定感もあります。
エピキュリアン|環境にやさしく機能的
アメリカのキッチンツールメーカー「エピキュリアン」は、自然環境に配慮したものづくりをおこなっています。ここのまな板は、天然木の繊維を合成して作られているのが特徴です。
機能も充実しており、薄さや耐水性にもこだわっています。シンプルでおしゃれなデザインと、使い勝手のよさで、多くの人に人気があるメーカーです。
ビタクラフト|ソフトな刃当たりが使いやすい
アメリカのメーカー「ビタクラフト」のコンセプトは、「家族の健康は家庭料理で守っていく」。そんな健康調理をサポートするための商品づくりで、世界中の家庭で使用されています。
こちらのまな板はソフトな刃当たりで、包丁や腕に負担がかかりにくいのが特徴。また特殊な抗菌剤を使用することで、衛生面にも配慮しています。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)