東京2020組織委員会は3月12日、東京2020大会にて実施される競技を表現する「東京2020オリンピックスポーツピクトグラム」を発表した。
オリンピックのスポーツピクトグラムは、1964年開催の東京オリンピックで生まれた。世界中の人々が言語を問わず誰でも理解ができるように「情報伝達」という点を重視して作られたものであり、今では大会を成功させるうえで欠かすことのできない存在となっている。東京2020オリンピックスポーツピクトグラムは、その考え方を継承するだけでなく、さらに発展させ、躍動するアスリートの動きを魅力的に引き出すデザインとなっている。
東京2020オリンピックピクトグラムは、2種類が展開される。ひとつは、ピクトグラム単体で表現される「フリータイプ」。もうひとつは、東京2020エンブレムをイメージする“円形”の中におさめられたデザインの「フレームタイプ」だ。
フリータイプは主に、ポスターやチケット、ライセンス商品などに用いられる。フレームタイプは、地図表記、サイン類、ガイドブック、Webサイトなどで競技に関する情報伝達を目的として用いられる。
東京2020スポーツピクトグラムは、大会ブランドの一貫性を大切にするため、エンブレムブルーを基本カラーとしている。加えて、東京2020大会の大会ルックに用いられる紅(くれない)、藍(あい)、桜(さくら)、藤(ふじ)、松葉(まつば)のコアグラフィックスカラーをサブカラーとして設定している。
また、東京2020オリンピックスポーツピクトグラムの展開例のひとつとして、公式ライセンス商品が挙げられる。12日からは、東京2020オフィシャルショップ各店舗および東京2020オフィシャルオンラインショップなどで、Tシャツをはじめとするスポーツピクトグラムを活用した第一弾の商品の販売が開始された。そのほか、2019年12月に竣工予定のオリンピック選手村の工事仮囲いに装飾としてあしらわれるという。