JR九州は10日、門司港駅グランドオープンに合わせて運行開始する「わたせせいぞうラッピングトレイン」の出発式を同駅4番線ホームにて開催した。811系のラッピング列車は12時23分、門司港駅長とわたせせいぞう氏の出発合図で同駅を発車した。

  • 「わたせせいぞうラッピングトレイン」が門司港駅4番線ホームに入線(写真:マイナビニュース)

    「わたせせいぞうラッピングトレイン」が門司港駅4番線ホームに入線

「わたせせいぞうラッピングトレイン」は福岡県内の鹿児島本線を中心に快速・普通列車で活躍する811系のうち1編成を使用し、北九州市のゆかりのある漫画家・イラストレーター、わたせせいぞう氏が描き下ろしたイラストを車体にラッピングした。

3月10日の門司港駅グランドオープンに合わせ、鹿児島本線門司港~小倉間では土休日の日中時間帯、臨時の普通列車を計8本(上下各4本)運行する。この中の門司港駅12時23分発、小倉行の普通列車が「わたせせいぞうラッピングトレイン」の初列車となった。入線に先立ち、門司港駅4番線ホームで出発式が行われ、わたせせいぞう氏も出席した。

  • 出発式にわたせせいぞう氏が出席。門司港駅の復原駅舎を描いたイラストも披露された

「1歳から18歳まで、この北九州の地で過ごしました。北九州にいた頃、僕は本当に絵の大好きな少年でした」「そしていま、この門司港駅のグランドオープンに際し、1枚の絵を描きました。僕が門司港の絵を描くのはこれで6枚目です。その6枚がラッピングトレインとなって、間もなく入線すると思います」とわたせ氏。少年時代から親しんだ電車に自らの作品がラッピングされるとは予想していなかったとのことで、「あの頃の少年の僕が知ったら、きっと歓声を上げて跳び上がっていたと思います」と語った。

12時17分頃、4番線ホームに「わたせせいぞうラッピングトレイン」が入線。その後、わたせ氏らによるテープカットが行われ、わたせ氏と門司港駅長、北九州市門司区のマスコットキャラクター「じーも」による出発合図で12時23分に発車。小倉駅へ向かった。811系のラッピング列車はこの列車も含め、門司港~小倉間の臨時列車として2往復運行された後、通常の運用に入るとのこと。運行期間は約3カ月間とされた。

  • 811系「わたせせいぞうラッピングトレイン」外観