◆本記事はプロモーションが含まれています。

【この記事のエキスパート】
文具ソムリエール:菅 未里

文具ソムリエール:菅 未里

大学卒業後、文具好きが高じて雑貨店に就職し文房具売り場担当となる。
現在は、商品企画、売場企画、文房具の紹介、コラム執筆、企業コンサルティングなどの活動を行っている。

著書に『毎日が楽しくなる きらめき文房具』(KADOKAWA)『文具に恋して。』(洋泉社)『仕事が効率化する ビジネス文具』(ポプラ社)


ハガキや子どもの持ち物に押したり、オフィスの事務用品としてもよく使われるスタンプ台。最近では、カードを美しく彩ったり、布や金属にスタンプしたり、さまざまなシーンで活用できます。この記事では、スタンプ台の選び方とおすすめ商品をご紹介します。

インクの種類を解説

出典:Amazon

ゴム印やスタンプを押すときの必需品「スタンプ台」ですが、スタンプ台に欠かせないインクにもさまざまな種類があります。

インクの種類は、油性顔料系インク、油性染料系インク、水性顔料系インク、水性染料系インク、と、大きく分けて4つあります。速乾性にすぐれたもの、紙に押してもにじまないものなど、インクにも特色がありますので、まずはインクの種類について解説していきます。

油性顔料系インクのスタンプ台

出典:Amazon

油性顔料系インクのスタンプ台は、表面加工がほどこされていない普通紙に向いていて、乾きが早いのが特徴です。油性ですから、押したインクも水に流れにくくなっています。顔料系のインクは退色に強く、スタンプの文字を長くきれいなまま残したい場合に向いています。

おもにビジネス用のスタンプに使われます。乾きが早いので、スタンプを押した紙を重ねても他の紙にうつりにくいタイプのインクです。

油性染料系インクのスタンプ台

出典:Amazon

油性染料系インクのスタンプ台は、表面に光沢がある紙に押しても乾きが早いのが特徴です。ポスターやカタログのように、表面がツルツルした紙に押すのに向いています。水に強く、多少の雨などがあたっても色が落ちにくいインクです。しかし、耐光性の面で油性顔料系のインクに劣り、光に長い時間当てると色があせてしまうおそれがあります。

油性染料系インクのスタンプ台も事務用としてよく使われ、カタログやハガキに住所や会社名などを押すのに便利です。

水性顔料系インクのスタンプ台

出典:Amazon

水性顔料のインク。紙などに直押しもできるパレット型スタンプです。   

水性顔料系インクのスタンプ台は、水性なので乾くのに時間がかかります。にじみが少なく、和紙などの目の粗い紙や感熱紙・ノンカーボン紙に押すのにも適していて、乾けば水に流れにくくなります。

顔料系なので耐光性にすぐれ、退色しにくいのも特徴です。

水性染料系インクのスタンプ台

出典:Amazon

水性染料系インクのスタンプ台も、乾くのに時間がかかります。インクの浸透性が高いので、浸透しにくいアート紙・コート紙・トレーシングペーパーなどに押すのに向いています。

水性染料系インクは、耐光性が弱く、光に長時間当てると色あせする可能性があります。水性染料系インクのスタンプ台は色鮮やかに押せるのですが、最近ではあまり使われなくなっているようです。

スタンプ台の選び方

ゴム印やスタンプを押すときのアイテム「スタンプ台」。事務の書類等だけでなく、カードをデコレーションしたり、布や金属にスタンプしたり、さまざまなシーンで活用できます。

この記事では、文具ソムリエールの菅 未里さんに、スタンプ台を選ぶときのポイントを教えてもらいました。ぜひ参考にしてみてください。ポイントは下記4点。

【1】何にスタンプしたいのかチェックする
【2】スタンプの完成イメージから選ぶ
【3】サイズで選ぶ
【4】そのほかのチェックポイント

それでは解説していきますので、チェックしていきましょう。

【1】何にスタンプしたいのか、しっかりチェックする

出典:Amazon

【エキスパートのコメント】

最初にチェックしなければいけないのは、何に対してスタンプを押すか、です。スタンプが押せるのは紙だけではありません。プラスチックや金属に使えるスタンプ台もあります。

紙に使うなら、インクの種類にこだわる必要はありませんが、金属やプラスチックに押すならば、顔料系など特殊なインクを選ばなければいけません。

パッケージに用途が書いてある場合が多いので、よく見てみましょう。

【2】スタンプの完成イメージから選ぶ

出典:Amazon

【エキスパートのコメント】

次に、インクの色を選びましょう。赤や黒などの単色がいいのか、それとも複数色にするかです。

今は複数の色をひとつにまとめたスタンプ台もあり、スタンプにインパクトが生まれますので、ぜひ検討してみてください。

複数色の場合には、個々の色が分かれているタイプと、分かれておらずグラデーションになっているタイプとがあります。

【3】スタンプ台のサイズは購入前にチェックして

出典:Amazon

【エキスパートのコメント】

意外と重要なのが、スタンプ台のサイズです。同じスタンプ台なら小さいほうが安価ですが、スタンプ台がスタンプの印面(インクをつける面)よりも小さい場合があります。

この場合、スタンプを固定して、そこにスタンプ台をポンポンと押し付ければいいのですが、スタンプ台が印面より小さい場合には、インクをつける作業に時間がかかります。

慣れていない方がスタンプ台を買う場合には、スタンプ台のサイズが使うスタンプの印面より大きいと手間がかからず、手軽に使えます。

【4】そのほかのチェックポイント

スタンプ台を選ぶうえで、そのほかのチェックポイントもご紹介します。

ゴム印とインクの相性をチェック

実は、ゴム印とインクには相性があります。ゴム印に使われるゴムには数種類あり、たとえば、赤ゴムや白ゴムは油性タイプのインクに弱く、長く使い続けると文字の部分は溶けてしまうことがあります。そのため、水性タイプにしておくのが◎。

一方、耐油性のあるゴム印なら、油性タイプのインクでも問題なく使い続けられます。

補充インクの確認

ずっと使っていくと次第にインクが減ってきます。そうなるとインクを補充することになりますが、色ムラの原因等にもなるので、同じ種類のインクを補充する必要があります。

なお、インクの種類によっては、販売していない店舗もありますし、取り寄せ等で時間がかかる場合もあります。そのため、すぐに補充インクが購入できる、手に取りやすいスタンプ台がおすすめです。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)