『ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2019』の特別上映作品『ニート・ニート・ニート』の上映後舞台挨拶が8日に北海道・夕張市内で行われ、同作のDVD化が発表された。
同作は、三羽省吾による同名小説を実写化。レンチ(安井)・タカシ(山本涼介)・キノブー(森田美勇人)という3人のニートと、1人の少女・月子(灯敦生)が、北海道の大自然の中で右往左往する青春ドタバタロードムービーをコミカルに描く。
舞台挨拶には、宮野ケイジ監督、女優・脚本家の灯らが登場し、北海道を舞台に行われた撮影の想い出話などを披露。主演の安井らキャスト陣は、車中の撮影で普通に会話をしていたというが、宮野監督が「音は聞こえてるんですよ」とつっこむと、今になって明らかになった事実に灯も「そうだったんですか!」と驚いていた。
また森田にばかり演技のアドバイスを行なっていたため、キャスト陣から森田びいきだったのでは……と指摘された宮野監督だったが、安井について「初顔合わせの時から、あまり作ってこないで欲しいと思っていた。良い役者だと思います」と称賛する。
映画祭の中でも、若い女性が多く集まり行列ができていたことで話題となっていた同作。印象に残ってるシーンを聞かれた灯は「作中に出てきたメリーゴーラウンドは、ゆうばり映画祭の運営スタッフの方が見つけてきてくれたらしくて。あのメリーゴーラウンドがなかったら、あんな素敵なシーンは撮れなかっただろうし、印象に残ってます」と意外な関係を明かした。
改めて、宮野監督は「本当に、公開当初から何度も何度も何度も足を運んでいただいて、みなさんのおかげで育っていった映画だと思います。記憶の中に残っていけたら嬉しいと思います。この先いろんな形でまたこの作品を見ていただく機会があると思うので、その時にまた違った見え方がすればいいなと思います」と感謝する。
一方、灯は「今日までたくさん応援してくださったと思いますけど、これからもこの作品を大好きでいて、応援してくれたらいいなと思います」と続けつつも、「監督の話を聞くうちに、言うのかな? と思って……」と動揺を見せる。その様子を訝しがる客席だが、そのまま同作のBlu-ray&DVD化が発表されると、大歓声が上がっていた。同内容はオフィシャルTwitterでも発表され、詳細は後日明らかになるという。
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