女優の沢尻エリカが、長谷川博己主演の2020年NHK大河ドラマ『麒麟がくる』に出演することが決定し8日、東京・渋谷の同局で行われた出演者発表会見に出席した。大河初出演となる。
大河ドラマ第59作となる『麒麟がくる』は、智将・明智光秀を主役とし、その謎めいた前半生に光を当てながら、彼の生涯を中心に戦国英傑たちの運命の行く末を描く物語。
美濃の守護代で光秀の主君・斎藤道三の娘で、のちに織田信長の正妻となる帰蝶(濃姫)役として出演する沢尻は、「芸能生活20周年にして、やっと、ようやく大河に出演することができました。本当にうれしく思っています」と喜びを語った。
続けて、「12歳で芸能界に入って、右も左もわからず、ただがむしゃらに今まで生きてきました。この世界で多くのことを経験させていただいて、たくさん失敗もしたし、挫折もして、いろいろ学んでここまで成長してやってくることができました」と芸能生活を振り返り、「この20年間芸能界で生きてきて培ってきたもの、自分が持っているものをすべて、この作品に捧げたいと思っています。沢尻エリカの集大成をここで…これが本当に自分の集大成だと思っています」と涙目になりながら決意を述べた。
そして、「素晴らしいキャストのみなさんと共演させていただく機会を与えてくださって本当に感謝です」と共演者を見ながら話し、「撮影は大変なこともいっぱいあるかと思いますが、日々楽しんで、この役と向き合って1年芝居をしていけたらいいなと思っています。まだまだ至らない点ばっかりで足を引っ張ってしまうかもしれませんが、少しでも楽しんで頑張りたいと思っています」と思いを伝えた。
沢尻のほか、光秀が美濃で出会う三河出身の農民・菊丸を岡村隆史、光秀が京で出会う娘・駒を門脇麦、光秀の母・牧を石川さゆり、光秀の叔父・明智光安を西村まさ彦、尾張に根を張る、斎藤道三のライバル・織田信秀を高橋克典、信秀を支える織田家老臣・平手政秀を上杉祥三、美濃の守護・土岐頼芸を尾美としのり、道三の嫡男・斎藤義龍(高政)を伊藤英明、美濃の守護代で光秀の主君・斎藤道三(利政)を本木雅弘、信秀の嫡男・織田信成を染谷将太、京に暮らす医師・望月東庵を堺正章が演じる。なお、伊藤は会見を欠席した。