西武鉄道の新型特急車両001系「Laview(ラビュー)」の車体外装に、大日本塗料の高輝度金属調塗料「スーパーブライトNo.2000」が採用されている。これまで自動車内外装部品への採用が中心で、鉄道車両の車体に採用されたのは今回が初めてだという。
「スーパーブライトNo.2000(S/B2000)」は、粒子が非常に小さな高級アルミ粒子を配向よく並べることで、平滑で高輝度な塗装面を実現した塗料。塗料仕上げであるにもかかわらず、独特の金属感が得られるとして、自動車のアルミホイールやホイールカバーに採用されてきた。環境規制によって国内メッキ工場が減少している中、低コストでクロムメッキの代替が可能な製品として注目を集めている。
西武鉄道001系「ラビュー」は、世界的建築家の妹島和世氏が車両デザイナーを務め、「いままでに見たことのない新しい車両」をコンセプトに開発された。大日本塗料は約2年かけて「S/B2000」の実車試験塗装を繰り返し、同車両がめざす「都市や自然の中でやわらかく風景に溶け込むデザイン」をメッキ仕上げのような高輝度外観で実現。妹島氏のイメージに最も近いデザインを実現したことで、外装への採用に至ったという。