声優ユニット「Wake Up, Girls!」(WUG)のツアーライブ「Wake Up, Girls! FINAL TOUR - HOME -~ PART Ⅲ KADODE ~」の最終公演が2月24日、宮城・仙台サンプラザホールにて開催された。
「Wake Up, Girls! FINAL TOUR - HOME -」は「~ PART Ⅰ Start It Up, ~」「~ PART Ⅱ FANTASIA ~」そして「~ PART Ⅲ KADODE ~」と3部構成で、2018年7月の千葉公演を皮切りに、11会場29公演を駆け抜けてきた。半年以上もかけて行ってきたツアーは、今回の仙台公演でゴールを迎えることになる。
WUGはTVアニメや映画の舞台が仙台ということもあり、東北イオンのCMタイアップや、東北楽天ゴールデンイーグルスとのコラボなど、仙台を中心に様々な活動に力を入れてきた。そんな仙台での凱旋公演。会場には50基以上のフラワースタンドが立ち並び、応援する側の気合いも十分といった様子だ。
仙台公演は「少女交響曲」からスタート。イントロからおなじみの「Wake Up, Girls!」というコールが会場に響き渡り、ライブの始まりを告げる。間髪入れずに「素顔でKISS ME」「7Girls War」などハイテンションな楽曲を披露していき、ますますの盛り上がりを見せていく。「僕らのフロンティア」では、会場のサイリウムが青一色から、ラストの田中美海ソロパートで一斉に黄色になるなど、ファンも一体となり、ライブを彩っていく。
毎公演行っている企画コーナー。今回は、仙台出身の永野愛理が担当する。DA PUMPの「U.S.A.」で得意のダンスを披露し、「タイトロープラナウェイ」「minority emotions」「ハートライン」など、これまで永野が振り付けを担当してきた曲をメンバーが歌唱していく。
ラストの永野ソロ曲「桜色クレッシェンド」では、会場がピンク色のサイリウムで埋め尽くされた。そして、「東北楽天ゴールデンイーグルス」「奥州・仙台 おもてなし集団 伊達武将隊」「たびのレシピ」「喫茶ビジュウ」「元祖 仙台駄菓子本舗 熊谷屋」など、楽曲とともに、これまで仙台で深く関わってきた方たちからのコメントムービーが流れていく。これまで多くの活動を、聖地・仙台で行ってきたWUGならではの試みで、同時に地元愛を深く感じられる一幕となった。
ライブはラストスパートへと歩を進め、ラストアルバムとなる『Wake Up, Best! MEMORIAL』に収録されている新曲「海そしてシャッター通り」を披露。本曲は、仙台の町並みについて歌った楽曲。永野は「やっと仙台で歌うことができた」と感慨深そうにコメントを残した。
最後は「極上スマイル」で元気に盛り上げ、ライブを締めくくった。FINAL TOURの最終公演、そしてその会場が仙台ということもあり、様々な想いがあふれたステージとなった。そして、WUGは3月8日に、最後のライブ「Wake Up, Girls! FINAL LIVE~想い出のパレード~」をさいたまスーパーアリーナにて開催し、その活動の幕を下ろす。泣いても笑っても、次がWUGのラストライブとなる。メンバーも、ファンも悔いのないように、笑顔でライブを迎え、そして締めくくってほしい。そう願うばかりだ。