まだまだ寒い日が続きながらも、日中の陽の暖かさが感じられるようになったこの時期。昼間であれば、暖房のスイッチを入れずに過ごせる日も増えてきそうです。そんな中、考えておきたいのが季節家電の収納。冬の季節家電といえば、ストーブやファンヒーター、電気カーペットなどがありますが、これらをいつしまおうかと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
冬が過ぎて使わなくなった暖房器具は、そのまま部屋に放置しておくと、スペースをとるうえにどんどんホコリなどの汚れがたまっていってしまうもの。そうなると、きれいにして収納するのがさらにおっくうになってしまいます。そこで今回は、そうなる前にできるだけラクに済ませられる、季節家電のおすすめのお手入れ&収納方法をご紹介します。
季節家電は楽に出し入れができるようにするのがカギ
季節家電は、テレビや冷蔵庫といった一年中使用している家電と違って、季節の変わり目ごとに収納場所から出したり入れたりするのが面倒。しかし、工夫を凝らせば煩わしさも軽減されるもの。季節家電の収納においては、いかに入れ替え時の手間を減らせるかがカギになります。
そこでおすすめしたいのがラックです。ラックを季節家電の収納場所とすることで、出し入れがスムーズにできるようになります。また、家電をクローゼットや納戸の床にそのまま置いてしまうと、その上の空間が無駄になってしまいますが、ラックを活用すればスペースの有効活用にもつながります。押し入れに収納する場合は、キャスター付きのラックが引き出しやすく、なお便利でしょう。
収納時に大切なのはお手入れ! 電気ストーブで気をつけることは?
また、季節家電を収納する前にしておきたいのが、お手入れです。お手入れというと面倒だな、と思う方もいるかも知れません。しかし、お手入れをしておくと、次のシーズンの時にすぐ使えますし、家電を長持ちさせるためにも有効です。お手入れといっても大げさなことをするのではなく、シーズン中に付いた汚れやホコリを落としたりすることが中心です。
電気ストーブを久しぶりに使おうと思って電源を入れた時に、焦げたようなニオイがしたことはありませんか? これは、ヒーター部分に溜まったホコリが焼けてしまっているためです。故障や事故のもとにもなりかねませんから、収納前にはホコリを取り除いておきましょう。ガードが取り外せるタイプのものは取り外し、ヒーター部分のガラス管はやわらかい布などでホコリや汚れを拭き取り、反射板は水拭きをします。汚れが目立つ場合は、クリームクレンザーなどで汚れを落とし、乾いた布で拭き取りましょう。スチーム式の電気ストーブ の場合は、注水タンクの水抜きも忘れずにしておきましょう。
石油ファンヒーターのお手入れはどうする?
石油ファンヒーターを収納する際のお手入れでは、忘れてはならない点があります。それは、石油タンクと固定タンク内の灯油や水を抜き、空にすること。タンク内に灯油を残したままにすると、灯油が劣化しヒーターの故障の原因になりかねません。また、オイルフィルターの汚れを取り除くことも重要です。オイルフィルターに付着したゴミや汚れは決して水で洗わず、ゴミを取り除いた後にきれいな灯油ですすぎ洗いをしましょう。汚れが取りにくい時はブラシでやさしく取り除きます。
そのほか、エアーフィルターや空気口に付着したホコリなどは掃除機で吸い出します。その後、本体とともに、湿らせた布などで水拭きするとよいでしょう。これらのお手入れができたら収納です。石油ファンヒーターの収納で気をつけたいのは、傾けずに水平に収納すること。また、湿気のあるところに収納しないようにすることも大切です。石油ファンヒーターのお手入れは、電気ストーブと比べると少々手間がかかる場合がありますが、長く安全に使用するためにも大事なことなので、きちんとお手入れをして収納しましょう。
電気ストーブのお手入れは、普段の使い方次第でラクに
電気カーペットで一番汚れやすいのはカーペット部分。収納する前に、掃除機などで汚れを取り除いておきましょう。汚れが目立つ場合はクリーニングに出すか、大型洗濯が可能なコインランドリーを利用してもよいでしょう。
また、電気カーペットの場合は、普段の使い方次第でお手入れを格段にラクにすることができます。カーペットをそのまま使用するのではなく、上に薄手の敷物を敷いて使いましょう。そうすることでカーペットを極力汚さずに済みます。収納の際には上の敷物を洗濯機で洗い、カーペットに軽く掃除機をかけ、電気部のホコリなどをふけばおしまいです。
まとめ
季節家電は使わない時期の収納が面倒と思われがちですが、一年中出しっぱなしなのは邪魔にもなりますし、家電を長持ちさせるためにも避けたいもの。季節家電の収納のコツは、きちんとお手入れをし、入れ替えやすいようにしまうことです。家電を積み重ねたり、どこにあるのか分からなくなったりするようでは上手な収納とはいえないでしょう。ラックなどを利用し、出し入れしやすいよう収納するのがおすすめです。
工夫ひとつで、面倒になりがちなお手入れから収納までがラクになります。まずは季節家電の保管スペースのチェックから始めてみましょう。
※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。