女優の広瀬すずがヒロインを務める2019年度前期NHK連続テレビ小説『なつぞら』(4月1日スタート、毎週月~土曜8:00~)の第1週完成試写会が6日、東京・渋谷の同局で行われ、広瀬、松嶋菜々子、藤木直人、草刈正雄、粟野咲莉、制作統括の磯智明氏が登場した。
NHK連続テレビ小説100作目となる『なつぞら』は、戦争で両親を失った少女・奥原なつ(広瀬)が、北海道・十勝の大自然と開拓者精神あふれた大人たちの中でたくましく育ち、そこで育まれた想像力と開拓者精神を生かしてアニメーションの世界にチャレンジしていく姿を描くドラマ。
この日は、なつの北海道での家族となる柴田牧場のメンバー、“十勝のガンコじいさん”こと柴田泰樹役の草刈、泰樹の娘でなつの育ての母となる柴田富士子役の松嶋、富士子の夫・剛男役の藤木、そして、幼少期のなつを演じる粟野が出席した。
広瀬は「柴田家のみなさんには安心感といろんな心強いものが…。ほっとひと息つけるような場所に、私自身も今なっています。すごく支えてくださっているのが、なつも私も同じように感じています」と柴田家のメンバーへの安心感を明かし、「幼少期のなっちゃんを演じてくださった咲莉ちゃんを見て、誰よりもなつに感情移入しちゃって、家で夜中一人で号泣しすぎて…。っていうくらいいろんな人生があるんだなと思いながらも、なつと同じように幸せを感じながら日々過ごしています」と語った。
朝ドラヒロインの先輩である松嶋は、広瀬について「安定感が半端じゃないです。『支えてあげてください』と言われたりもするんですが、支えなきゃという余計なことを考えずに、富士子としてなつと全力で対面できていて、演技をする上でもとても頼りがいのあるすずさんだなと思っています」と絶賛。「私は覚えることに精一杯でまったく寝れない感じだったので『大丈夫?』って聞くと『意外と大丈夫』って。じゃあ大丈夫だわ! って。安定感が半端なく、セリフ覚えも早くて、頼もしい限りです」と笑顔で話した。
藤木も「ヒロインは大変なので少しでも力になりたいなと思うんですが、逆に広瀬さんが現場を引っ張っていってくれている。揺るぎない存在でいてくれているので、撮影が順調に進んでいます」と信頼しきっている様子。草刈は「すずちゃんと現場に一緒にいるととても居心地がいい。それが現場では一番なんです。撮影が長引いていても苦痛にもなりません」と話し、粟野も「広瀬さんは毎日会うたびに(ほっぺを)ぶにぷにしながら『ちゅるちゅるなっちゃん』って言ってくれて、それがとてもうれしいです」と微笑ましいエピソードを明かした。
広瀬はまた、朝ドラ100作目というプレッシャーはないか聞かれると、「ヒロイン会見のときは、みなさんに『100作品目だからね』って言われて、やっぱり違うなと思っていたんですけど、いざ撮影が始まってみると良くも悪くもあんまり感じてなくて。自分がそれを意識したところで何かできるわけではないなと思って、奥原なつという1人の人間を一緒に過ごしているっていう感じなので、あんまり意識していないです」と答えた。