ファイナンシャルアカデミーは3月5日、「定年後のキャリアに関する意識調査」の結果を発表した。調査は2月10日、同校主催の「定年後設計フォーラム」に参加した30代~70代の男女382名(男性73.7%、女性26.3%)を対象に、紙面によるアンケート形式にて行われた。

  • 定年後も働きたいと思いますか?

    定年後も働きたいと思いますか?

はじめに、定年後も働きたいと思うか尋ねたところ、68%の人が「給与が下がっても働きたい」と回答。理由として、「老後資金の確保のため」「生きがいだから」「社会とのつながりを持ちたい」といった声が多くあがった。

  • 定年後のお金対策とキャリア対策

    定年後のお金対策とキャリア対策

次に、定年後の「お金」の対策について聞いたところ、「十分できている」と回答した人はわずか3%に。対策を「全くできていない」(11%)、「あまりできていない」(49%)と回答した人は6割にのぼり、その理由を尋ねると、「目の前の仕事で精一杯だから」という声が最多となった。

また、定年後の「キャリア」対策については、「十分できている」と回答した人はわずか1%という結果に。「定年後も働きたい」と思っている人が多数派であるにも関わらず、そのための準備をできている人はごく少数派であり、その意向と行動の間には大きなギャップがあることが浮き彫りとなった。

  • 具体的な定年後の対策

    具体的な定年後の対策

定年後のキャリア対策について「十分できている」「まあできている」と回答した人に対し、どのような対策を行っているか聞いたところ、「現在持っているスキルを上げる」「情報収集」が上位に。「資格取得」や「専門的な知識を学ぶ」「習い事」といった具体的な行動に移している人は、まだ少数派であることが伺えた。