声優・近藤唯と山口立花子をパーソナリティに1月からスタートした番組『近藤唯・山口立花子の好きなことして生きていく!』(ニコ生/毎月第1・第3火曜21:00~22:00)。タイトルの通り、ふたりが「好きなことだけして生きていく」を合い言葉に、「人生の楽しい面白いをとことん追求する」といったコンセプトの新番組となっている。
プライベートでも仲の良い近藤と山口、共通点は「闇を抱えがち」。番組では、心配性で気にしすぎなふたりがリスナーからの光メールで照らしてもらうという、一風変わった側面が話題を呼んだ。そこで今回は、第2回放送前の近藤と山口にインタビューを実施。番組のことはもちろん、ふたりのプライベートにもじっくりと迫った。
■まずは馴れ初めから
――撮影でもおふたりの仲の良さが存分に発揮されていましたね。
山口 そう。営業じゃないんです(笑)。
――第1回の放送でも言っていましたけど、付き合い自体も長いんですよね。
山口 7年くらい。TVアニメ『GON -ゴン-』が最初の出会いだよね。はじめてのゆんちゃんの印象は「震える子ウサギ」でした。
近藤 あははは!
山口 『GON -ゴン-』でゆんちゃんは色々な役をやっていたんですけど、最初はキツネ役のフォグという男の子を演じていました。震える子ウサギからは想像もつかないほどの少年ボイスが出ていて、「お芝居が上手で芸達者でなんて凄い子なんだ!」って思いました。
近藤 そんなのはじめて聞いた(笑)。
山口 この日のために取っておいたの。あたためておいたから。
近藤 7年越しに? ありがとう~。りかちゃんは誰にでも優しい対応をしていて、この人なら受け入れてくれるだろうって思ったの。めずらしく私から話しかけた気がします。
山口 気付いたら収録のときはいつも隣に座っていて、そこからお話しするようになったね。
近藤 私が狙ってたんだけどね。「この人の隣に座りたい!」って。
――山口さんが数年前にブログで「近藤さんに対しては庇護欲が~」って。
山口 そう。でも、年々薄れているんです。
近藤 庇護されている感じはなくなってきたなー。
山口 最初のころはギュッと抱きしめてあげたくなるようなね。でも、いまも庇護欲はあるんですよ。今日の撮影でも照れていたじゃないですか。ああいう照れを見ると守ってあげたくなる感じはありますよね!
――いまも照れていますね。
近藤 (顔を赤くして)だめなんです~。守られたり、褒められたりするとかゆくなってきちゃう。冷たくされたら傷つくんだけど。めんどうくさいね、私。
――近藤さんにとって山口さんはバランスが良い関係なんですね。かゆくもならない。
近藤 私にとってのバランス栄養食です。
――近藤さんから褒めることとかは。
近藤 本人よりまわりに話すことが多いですね。お仕事で会う方もプライベートの友だちにも、「あの子はいい子で~」「優しくてなんでも話を聞いてくれて~」って。なので、私のまわりにりかちゃんのファンが増えていく(笑)。でも、本人に言うこともあります。悩んだときや不安になったときに相談するんです。「大丈夫かな」って聞くと全部肯定してくれる。「まわりがだめって思っても、私は味方でいるよ」って一度言われたことがあって、それがめちゃくちゃ刺さって……。
山口 なんか照れるね。
近藤 ほら、照れるんだよー!
――相思相愛ですね。
山口 両思いです!
近藤 暑くなってきた(笑)。
■名前事件発生!
――お互いの呼び方って、ずっと「りかちゃん」「ゆんちゃん」ですか?
山口 私は最初、近藤さんって呼んでたかもしれない……。
近藤 そっか……。
山口 スマホのアドレス帳事件があって。「近藤唯さん(ゆんちゃん)」って登録されてたんですよ。
近藤 それー!! この前知った真実なんですけど、アドレス帳にはふつうのあだ名だけで登録されている子もいたんですよ。その子の名前は覚えているって証しじゃないですか。「私のことはまだ覚えてないの?」って。
山口 違う違う! 最初に登録したときからそのままだったって話だから。
近藤 深く傷つきました(笑)!
――近藤さんは山口さんのことはなんて呼んでいたんですか?
近藤 りかこさんだった気がする。山口さんって違和感あるよね。
山口 山口さんってあまり呼ばれないね。「りかこさん」「近藤さん」かなー。私もゆいさんとは呼んでないからね。がんばって「ゆんちゃん」って覚えようとして……。
近藤 がんばってたんかーい!
山口 あのね、あだ名って覚えにくい人とかいない?
近藤 覚えにくい人だったの? いまボロ出てるぞー!
山口 違う違う!「ゆい」で「ゆん」って結びにくくて。
近藤 すみませんー、結びにくくて!
山口 違うんだよー(笑)!
近藤 もうだめだよー、なに言っても!
――大変なことになってまいりました。
近藤 でも私も名前のことで謝罪しなきゃいけないことがあって。
――お、なんでしょう?
近藤 別のインタビューでりかちゃんのことを話すときに、山口さんじゃなくて、「立花(たちばな)さん」って呼んでしまったことがあって。
山口 もう長い付き合いだったときなのにねー。私よりひどくないですか?
――甲乙つけがたいですね。
近藤 違うの!(笑)。山口さんって呼ぶことがほとんどないから……! その場でライターさんに口止めしました。「違うんです!」って。
山口 なにも違わない!
――それはどうやって山口さんの耳に届いたんですか?
近藤 自分で言っちゃったんですー。紙面上でバレたら危ないなって(笑)。
山口 罪に耐えきれなくなったんだね。
近藤 刻まれました。名字は山口。
山口 いまさら刻まないでー(笑)! でも気持ちはわかるよ。よく間違えられるんです。
――たしかTwitterのプロフィールにも「タチバナコじゃないんですよ」ってありますね。
山口 「りかこ」って読みづらいですよね。「山口立花子」という文字を見たときに、「立花」が印象に残るんですよ。一回、事務所でも私の名前が書いてあって、それが「立花立花子」と。
近藤 私みたいなギルティが……!
山口 文字の並びおかしいだろー! って(笑)。
――とんでもない間違いですね(笑)。白状すると僕も文字を打つときは「たちばなこ」で変換しています……。
山口 大丈夫、私もそうですから。
近藤 私のスマホでは出るよ! 時代が追いついてきてるよ!
■いつかはお泊まりイベントを!
――番組では、最初にふたりで遊んだ場所がディズニーというお話もありましたけど、ほかに思い出深いエピソードなどはありますか?
近藤 全然思い出せない……(笑)。
山口 この間プラネタリウムに行ったでしょ。
近藤 あー、ふたりだとご飯に行くことが多いから!
山口 どこか施設に行くより、ご飯のほうが多いね。私、食に対する欲があまりなくて。お腹はすくんですけど、何を食べたいかわからないので、いつも提案してもらったご飯に「よし行こう!」って。
――食べ物の趣味があうとか?
山口 私はちくわが好きなんですけど、ふたりとも洋風なおつまみ系が好きですね。生ハムとかチーズとか。私はお酒が飲めないんですけど、ゆんちゃんは飲むんです。その飲んでいるときがかわいいんですよ! 女の子の酔っている姿って、いいですよね……。とろんってなる感じが。
近藤 なに言っているの(笑)。食の趣味というより、話している時間が楽しくて、いつの間にか時間が経っていることが多いよね。話すことが尽きないの。
山口 そうそう。前もご飯を食べ終わって、じゃあ帰ろうかってときに、駅で1時間立ち話をしちゃって。いい加減寒くなってきたから帰ろうかって。
――波長が合うんですね。
山口 考え方や根本的な性格が似ているんです。この番組のコンセプトにもなっている、「気にしすぎちゃうところ」とか。声優業界でこんなに仲良い友だちが出来るなんてビックリしました。
近藤 最初からディズニーに行けるくらいだもんね。
――行きたい場所はありますか?
山口 一緒に旅行をしたことがないので、行きたいってずっと言ってるね。お泊まりイベントがないんです。なかなかスケジュールが合わなくて。なので『好きてく』で行ければと(笑)。