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【この記事のエキスパート】
カフェの専門家/飲食店コンサルタント:大槻 洋次郎

カフェの専門家/飲食店コンサルタント:大槻 洋次郎

飲食業に携わって20年。カフェ経営の経験を活かし、現在は店舗経営サポート業、大手カフェスクールや展示会などでの講演活動、執筆活動を行なっている。

著書には、『ひとりではじめるこだわりカフェ塾(セルバ出版)』がある。また、カフェメニューの創作も得意で、「家庭にあるものでプロの味」がモットー。1974年生まれ/京都出身。


お好み焼きやたこやきのトッピングをはじめ、お味噌汁やパスタなどレシピの幅も広がる「青のり・あおさ」。この記事では、おすすめの市販青のり・あおさを紹介!「青のり」「あおさ」「あおさのり」の違いについても解説しているので、美味しい青のりを探している方はぜひ参考にしてくださいね。

「青のり」「あおさ」「あおさのり」のちがい

「青のり」の仲間に、「あおさのり」があります。また、青のりとして販売されているものの食材にも「アオサ」が含まれていることは多いです。

少しややこしいのですが、ちがいを整理しておきましょう。

和食の仕上げに、お好み焼きやたこ焼きの風味付けに
主にふりかけて香りを楽しむ「青のり・あおさ」

「和食の仕上げや、お好み焼き・たこ焼きのトッピングとして使う「青のり」。

糸のりのように細かく加工する前の状態で販売されていることもありますが、多くはふりかけやすいよう、また、より香りを楽しめるよう、乾燥させてから細かく加工されて流通しています。

その正体は、緑藻アオサ目アオサ科の「アオサ」「アオノリ」という海藻です。

真の「青のり」は高級品

「アオノリ」は筋状(糸状)の細長い形の海藻で、加工したときに細かい粉になり、とても香りがよく、高級品として、料亭などで和食の仕上げに使われています。

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「青のり」の正体が「あおさ」のこともある?

「アオサ」は幅のある葉状の海藻で、「アオノリ」より安く流通しています。お好み焼きやたこ焼き、ポテトチップスなどにかかっているのは、手に入れやすい「アオサ」であることも多いです。

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「青のり」と呼ばれるのは「青のり・あおさ」だけじゃない!

「アオサ」「アオノリ」どちらも「青のり」として販売されています。

さらにややこしいことに、次に解説する「あおさのり(ヒトエグサ)」を「青のり」と呼ぶこともあるのです。商品名だけで判断せず、用途に合わせて買い分ける必要があるのです。

お味噌汁やスープに入れて、納豆や酢の物にも
食感も楽しめる「あおさのり」

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「青のり」の仲間に、「あおさのり」があります。

「あおさのり」は、海藻を乾燥させたそのままの状態で販売されていることが多く、栄養豊富で、健康食品としても注目されています。ふりかけて使う「青のり」と比べて歯ごたえがあり、また熱に強く、加熱調理してもおいしく食べられます。

お味噌汁などの汁物や麺類などに入れれば、風味と食感を楽しめる一品が完成します。納豆や酢の物に混ぜても、また、てんぷらや佃煮にしてもおいしくいただけます。

生物学上の分類としては、「ヒトエグサ」といわれる緑藻アオサ目ヒトエグサ科の海藻で、沖縄では「アーサー」とも呼ばれています。また、単に「あおさ」とも、ややこしいことに「青のり」と呼ばれることもあります。

「青のり」「あおさ」「あおさのり」の選び方

飲食店コンサルタント・大槻洋次郎さんへの取材をもとに、青のりを選ぶときのポイントを解説します。

家庭で毎日いただくなら
「卓上タイプ」「使い切りタイプ」の青のり・あおさ

家庭で気軽に使うなら、手に入れやすく価格もお手ごろなアオサの「青のり」がいいですね。高級青のりと比べれば香りが劣るとはいえ、保存や賞味期限に気を付ければ、じゅうぶんおいしくいただくことができます。

ポイントは、「少量タイプ」や毎日でも使いやすい「卓上タイプ」を選んで、風味が飛んでしまう前に使いきることです。

カメセ水産『あおのり』:¥800 (¥27 / g) ( 2022年12月12日時点 )

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【エキスパートのコメント】

風味が薄れる前に食べきるのがおいしく食べるコツ

青のりと言えば、焼きそばや、お好み焼き、タコ焼きなどにぴったりですよね。

家庭で使うのであれば、まずは少量の「使い切りタイプ」や「卓上タイプ」を使いたいところ。乾燥タイプの青のりでも一度封を開けると風味が徐々に飛んでしまいますので、いきなり大きなサイズを買うことはおすすめしていません。

風味や香りにこだわるなら
「すじ青のり」「糸のり」といった高級青のり

本格的な和食やおもてなしに使うなら、こだわって高級青のりを選びましょう。「アオサ」と比べてより香り高く繊細な「アオノリ」を、ぜひ楽しんでみてください。

国産の、養殖ではなく天然のアオノリを、天日干しで乾燥させた「青のり」は最高級品です。産地は愛媛、徳島、岡山、高知などが知られています。

パッケージからは「アオサ」と「アオノリ」の区別がつかないことも多いです。その場合は、「すじ青のり」「糸のり」とある品を選んでみるといいですよ。筋状、糸状の細かい形こそ「アオノリ」の証。手でほぐすようにしてふりかけて使いましょう。

伊勢乾物『糸のり』:¥350 ( 2022年12月12日時点 )

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汁ものや麺類、てんぷらや和え物など味と食感を楽しむなら
加熱に強く食感ゆたかな「あおさのり(ヒトエグサ)」

お味噌汁やラーメンなどに入れたり、てんぷらにしたりと、そのものを加熱して食べるなら、「あおさのり」がおすすめです。

ふりかける「青のり」ほど少量で豊かに香ることは少ないながらも、磯の香りとともに独特な食感も楽しむことができます。たっぷり食べることで、食物繊維やミネラルなどの栄養をとれるのもうれしいですね。

「あおさのり」として販売されているほか、沖縄産のものは「アーサ」「アーサー」としても販売されています。また、地方によっては「あおさのり」のことを「青のり」と呼びます。

水実『乾燥アーサ』:¥2,688 (¥896 / 袋) ( 2022年12月12日時点 )

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フレッシュな風味を楽しみたいなら
青のり(あおさのり)の「佃煮」

海苔の佃煮としてポピュラーなのは黒い海苔の佃煮ですが、青のりの佃煮もおすすめです。

佃煮になる「青のり」は、実は「あおさのり(ヒトエグサ)」。加熱に強く、佃煮にしても風味を楽しむことができます。

横田屋本店『青のり佃煮』:¥600 (¥4 / グラム) ( 2022年12月12日時点 )

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【エキスパートのコメント】

全国的にはまだまだ商品は少ないですが、ぜひ知っておいて欲しいのが青のりの佃煮です。青のりのフレッシュな色合いと風味がたまりません。締めのご飯にぴったりの一品です。

粉末とはまた違う楽しみ方をしたい方におすすめしたい商品です。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)