マウスコンピューターブースは「DAIV」ブランドのデスクトップPCや、ノートPCを多数。実際の製品を使って、RAW現像やカラーマッチングなどを試せる「体験」重視の作りとなっていました。展示の目玉はこれから発売を予定する新ノートPCです。これをいち早くタッチ&トライで「体験」できました。

  • 年々大きくなるマウスコンピューターのブース。今回はかなりの実機を用意していました

  • 今回のキーワードは「体験」だったでしょう

  • RAW現像やカラーマッチングなどを試せるようになっていました

シュッとしてる15.6型ノートPC「DAIV-NG5510」シリーズ

新製品のうち、最も注目されていたのが15.6型ノートPC「DAIV-NG5510」シリーズです。この製品は、ハイスペックなクリエイター向けPCにありがちな重厚なイメージではなく、なんというか「シュッとしてる」のです。

  • 注目の的だったのは15.6型ノートPC「DAIV-NG5510」シリーズ

  • こんな感じで人だかりができていました

「DAIV-NG5510」シリーズは「性能と軽さの両立」をうたう製品で、第8世代のIntel Core i7-8750HとNVIDIA GeForce GTX 1050を搭載し、約2kgの主さに抑えました。特筆すべきは狭額縁(ナローベゼル)のディスプレイで、ベゼル幅は約6㎜と細く、非常にシャープな印象です。

  • 一見クリエイター向けPCに見えないくらいシュッとしてます

  • ベゼル幅約6㎜のナローベゼルを採用します

本体の厚さも約20㎜と薄型に仕上がっています。バッテリー駆動時間も最大で約7.4時間で、クリエイター向けとしてだけでなく、ハイパフォーマンスなビジネスノートPCとしても活用できそうです。

  • 筐体自体も薄型。少し大型のプレミアムノートPCは2kg弱くらいのサイズも多いので、こちらもモバイルPCとして使えそうです

展示機「DAIV-NG5510H1-M2SH5」の主な仕様は、CPUがIntel Core i7-8750H(6コア/2.20GHz)、メモリがPC4-19200 32GB、ストレージが512GB SSD(NVMe)+ 1TB HDD、グラフィックスがNVIDIA GeForce GTX 1050 4GB、ディスプレイが15.6型フルHD(1,920×1,080ドット)、OSがWindows 10 Home 64bitです。参考価格は税別で189,800円でした。

  • 普通のデスクに置いてもなかなか馴染むデザインです

GeForce RTX 2060搭載の狭額縁ノートPC「DAIV-NG5800」シリーズ

新製品の2機種目は、こちらも15.6型の狭額縁ディスプレイを搭載した「DAIV-NG5800」シリーズです。やはり狭額縁によるシャープなイメージが特徴です。「DAIV-NG5510」との大きな違いは、よりハイパフォーマンスなグラフィックスを搭載する点と、それに合わせた筐体です。

  • 「DAIV-NG5800」シリーズ。やっぱりシャープな印象

  • 狭額縁ディスプレイを搭載

「DAIV-NG5800」では、グラフィックスとしてNVIDIA GeForce RTX 2060を搭載し、クリエイティブ系ソフトウェアを使う際に、プレビュー表示の滑らかさやGPU系を使うエフェクト、ハードウェアでのエンコード/デコードに効果を発揮します。

  • NVIDIA GeForce RTX 2060を搭載しています

  • ハイパワーなプロセッサを搭載する分、ちょっと本体は厚めですが、それでも持ち運べないということもありません

また、UHS-II対応カードリーダー、最大40Gbpsのデータ転送に対応するThunderbolt 3といった高速インタフェースを搭載しています。

  • 右側面のインタフェース。Thunderbolt 3を配置します

  • 左側面はUSB 3.0とオーディオポート

  • 画面出力系のインタフェースは背面に配置

クリエイター向けPCを使うユーザーに話を聞くと、出張先のホテルなどの外出先でも作業を行うケースが多いといいます。ハイスペックなCPUとグラフィックスを厚さ29.9㎜、重さ約2.4kgにまとめた「DAIV-NG5800」シリーズであれば、外出先の拠点として機能しそうです。

展示機「DAIV-NG5800U1-M2SH5」の主な仕様は、CPUがIntel Core i7-8750H(6コア/2.20GHz)、メモリがPC4-19200 32GB、ストレージが512GB SSD(NVMe)+ 2TB HDD、グラフィックスがNVIDIA GeForce RTX 2060 6GB、ディスプレイが15.6型フルHD(1,920×1,080ドット)、OSがWindows 10 Home 64bit。参考価格は税別219,800円です。

  • タッチパッドはガラスのような質感で高級感がありました

まさにデスクトップPCなパワフルモデル「DAIV-NG7700」シリーズ

新製品の3機種目は、17.3型ノートPC「DAIV-NG7700」シリーズ。こちらはデスクトップPC向けCPU「Intel Core i9-9900K」に加えて、NVIDIA GeForce RTX 2080、Adobe RGB比100%の4Kディスプレイを搭載するハイエンドノートPCです。

  • 17.3型4Kディスプレイを搭載した「DAIV-NG7700」シリーズ

  • 8コア/16スレッドを備えたデスクトップPC向けCPU「Intel Core i9-9900K」に、グラフィックスとして「NVIDIA GeForce RTX 2080」を搭載します

処理能力の高いプロセッサもさることながら、Adobe RGB比100%のディスプレイを標準で搭載する点が特長です。撮影した写真などの色を正確に表示できるので、カラーキャリブレーションした外部ディスプレイがない場合でも、高い精度の色調確認が可能といいます。

  • マウスがアピールするのはAdobe RGB比100%のディスプレイです

また、出力インタフェースとしてHDMIとDisplayPort、Thunderbolt 3を備え、4K解像度の画面を4つ出力できます。

  • 右側面のインタフェース

  • 背面の出力ポート。4K解像度の画面を4つ出力できます

展示機「DAIV-NG7700U1-M2SSS」の主な仕様は、CPUがIntel Core i9-9900K(8コア/3.60GHz)、メモリがPC4-19200 64GB、ストレージが512GB SSD(NVMe)×2、グラフィックスがNVIDIA GeForce RTX 2080 8GB、ディスプレイが17.3型4K(3,840×2,160ドット)、OSがWindows 10 Home 64bit。参考価格は税別459,800円です。

ノートPC新製品はいずれも3月上旬の発売を予定しています。

デスクトップPCも新シャーシを開発中

ノートPC新製品が熱いのですが「DAIV」のデスクトップPCでも動きがあるようです。ブースでは、現在開発中の新シャーシが展示されていました。DAIVデスクトップの特徴であるハンドルやスイッチといった外観の変化はありませんが、内部の構成が変わります。

  • デスクトップPCの新シャーシも展示していました

具体的には、ケース前方のストレージベイの配置や数を見直し、上部に集約することでスペースを確保。より大型のグラフィックスカードを装着できるようになったほか、エアフローも改善するとしています。

マウスコンピューターでは、2018年にゲーミングPC「G-Tune」でケースを一新しましたが、DAIVの新シャーシはそれに近い形の設計思想で、イマドキのケースになっているように感じました。

  • こちらが新シャーシ

  • こちらが現行のシャーシ

  • 新シャーシではストレージベイをケース前面上部に集約し、下部にスペースを空けています。これによって大型のグラフィックスカードを装着できるようになったほか、エアフローも改善します