ソニーのフルサイズミラーレス「α7」「α9」シリーズの好調ぶりを受け、海外メーカーを含めたサードパーティーからEマウント用の交換レンズがCP+で多数お目見えしています。個性派のレンズも多く、純正品にはない魅力があります。各ブースで見かけたEマウント用の交換レンズをまとめて紹介しましょう。
ソニー「FE 135mm F1.8 GM」
まず、純正の新製品としては、大口径の中望遠単焦点レンズ「FE 135mm F1.8 GM(SEL135F18GM)」がソニーブースで熱い注目を集めていました。
135mmのF1.8といえば、2006年に発売されたAマウント仕様の「Sonnar T* 135mm F1.8 ZA」が、絶品の描写でプロやマニアから高く評価されていました。今回登場したのは、すべてを新たに設計し直したEマウント用モデル。ぼけシミュレーション技術や大口径の超高度非球面XAレンズなど、最先端技術の採用によってどんな写りを見せるのか。非常に気になるところです。
フォクトレンダー「NOKTION 50mm F1.2 Aspherical E-mount」
コシナからは、フォクトレンダーブランドの新モデル「NOKTON 50mm F1.2 Aspherical E-mount」が登場しました。これまではVMマウント版が発売されていましたが、このモデルはソニーEマウントに最適化した光学設計を採用。電子接点を備え、Exif記録やボディー側の5軸手ブレ補正、ファインダーの拡大表示などにも対応しています。
中一光学「SPEEDMASTER 50mm F0.95 III」
焦点工房のブースでは、中国のレンズメーカーである中一光学の大口径単焦点レンズ「SPEEDMASTER 50mm F0.95 III」などを展示。文字どおり3世代目となり、光学性能の見直しによって描写力がいっそう向上しているとのこと。
七工匠「7Artisans 60mm F2.8 Macro」
同じく焦点工房のブースでは、七工匠ブランドの新作「7Artisans 60mm F2.8 Macro」が展示。単体での等倍撮影ができるほか、オプションのエクステンションチューブを装着することで撮影倍率5倍までの超近接撮影も可能になっています。
サムヤン、AF&MFのEマウント用レンズを多数展示
ケンコー・トキナーのブースでは、韓国のサムヤンオプティクスが手がけるEマウントレンズを多数展示。海外のサードパーティーによるEマウントレンズの多くはMF(マニュアルフォーカス)レンズですが、サムヤン製品はMFだけでなくAF対応のEマウントレンズも数多くラインナップされています。趣味性よりも実用性重視のユーザーにはうれしいポイントです。
シグマ、大口径のEマウント用レンズを多数展示
シグマは、サードパーティとしては最も多くのAF対応Eマウントレンズを発売しているメーカーです。今回の同社ブースでは、そのほぼすべての製品を手にとって体験することができます。
タムロン「17-28mm F/2.8 Di III RXD」
タムロンは、先ごろ開発発表したEマウントの新レンズ「17-28mm F/2.8 Di III RXD」を参考出品しています。すでに発売されている人気レンズ「28-75mm F/2.8 Di III RXD」と同じく、F2.8通しの大口径ながら機動力の高さが特徴になっています。
カールツァイス「Batis 2/40 CF」
カールツァイスは、昨秋に発売したフルサイズ用のAF単焦点レンズ「Batis 2/40 CF」など、数多くのEマウントレンズを展示。撮影体験コーナーでは、仕立屋のセットを背景にしてモデル撮影を楽しむことができます。
サイトロンジャパン、台湾や中国発の個性派レンズを展示
サイトロンジャパンは、台湾のレンズメーカーMachang Optical(瑪暢光電有限公司)が手がける「KamLan」ブランドの製品を展示。APS-Cフォーマット用の大口径MFレンズです。
同じくサイトロンジャパンのブースでは、中国の光学メーカーVenus Optics(安徽長庚光学)が手がける「LAOWA」ブランドの製品を展示。防水機能付きの虫の目レンズやフルサイズ対応の超広角ズームなど、個性が際立った製品に注目が集まっています。