公文教育研究会は3月1日、小学校1~3年生の子どもがいる世帯の親を対象とした「家庭学習についての調査」の結果を発表した。調査期間は2018年11月22~25日、有効回答は母親1,000人、父親800人。
子どもの家庭での学習状況をどれくらい把握しているか尋ねると、「平日の家庭学習の開始時間を把握している」と答えた割合は母親65.0%、父親36.7%、「子どもの学習を毎日促している」では母親48.0%、父親30.7%など、全般的に父親より母親の方が子どもの学習に関与している傾向がみられた。
家庭学習の頻度を聞くと、週平均「5.8日」、一日の学習時間は「36.3分」。家庭学習の内容は、「小学校の宿題」が89.3%と圧倒的に多く、次いで「通信教育の課題」が24.1%、「小学校の宿題以外の予習・復習」が23.1%となった。
2020年度から小学校の学習指導要領が改訂されることについては、44.2%が「改訂されることも改訂される内容も把握していない」と回答。父親だけをみると、半数以上の51.6%が「改訂されることも改訂される内容も把握していない」ことがわかった。
新学習指導要領の内容について認知度をみると、「プログラミング的思考の育成」が32.5%と最も高く、次いで「小学校の外国語教育の教科化」が31.9%、「アクティブラーニング」が25.3%との順に。内容への評価が一番高いのは「答えが一つではない課題に向き合い、議論すること」の31.2%で、以下、「アクティブラーニング」が27.3%、「プログラミング的思考の育成」が24.8%と続いた。