カメラの祭典「CP+」、2019年も開催されました。ここでは、ベンキュージャパンのブースで展示していた液晶ディスプレイを紹介しましょう。CP+での展示ということで、広色域やキャリブレーションに対応したモデルがそろっていました。展示は5モデルで、うち3モデルは27型です。
個性の異なる27型の3製品
3台並びの一番右は「SW2700PT」です。27型で2,560×1,440ドット(WQHD)のIPSパネルを採用しており、Adobe RGBの色域を99%カバーしています。発売は2016年7月と少し古くも感じますが、性能や優れたコストパフォーマンス(実勢で税込み70,000円前後)で安定した人気です。
真ん中の「PV270」は、2,560×1,440ドットIPSパネルやAdobe RGBの99%カバーに加えて、DCI-P3を96%、Rec.709を100%カバーという、映像の世界で使われている色域に対応しています。また、通電から5分で発色が安定するため、常に通電することのないアマチュアでも使いやすいという特徴を持っています。一番左の「SW271」は27型3,840×2,160ドット(4K)で、HDR10にも対応します。
ブースのスタッフによると、CP+2019の来場者はコストパフォーマンスよりも性能重視の人が多いそうです。ベンキューブースで気になった製品として、PV270とSW271が人気でした。筆者は、ディスプレイは常時つけっぱなしですが動画編集は行わないため、この3台なら、SW2700PTを選びそうです。
ブースにはそのほか、24型1,920×1,200ドット(WUXGA)の「SW240」や、参考展示の31.5型3,840×2,160ドット(4K)「PD3220U」も。PD3220Uは4辺ナローベゼルで、画面が浮かび上がるような印象を受けました。台座がライトグレーでThunderbolt 3接続に対応と、「macユーザーにおすすめしたい」と紹介していました。今回の展示製品はすべて、出荷時にカラーキャリブレーションを取っており、予算と目的に合った製品を選べるようになっています。
なお、じっくり比較検討したい人は、実機を体験できる販売店に足を運んでみてはいかがでしょうか。東京都内の一例として、銀一 スタジオショップ、フジヤエービック Part1店舗、システムファイブ PROGEAR半蔵門ショールーム、TSUTAYAパソコン本店などがあります。