日本テレビ系ドラマ『3年A組 -今から皆さんは、人質です-』(毎週日曜22:30~)に出演中の今田美桜が、第5話を終えて囲み取材に応じた。菅田将暉が先生役を務め、生徒役との掛け合いが話題を呼んでいる同作。読者モデル・諏訪唯月を演じる今田も、現場で刺激を受けながら、役柄と向き合っているという。
――第5話では、迫真の演技が話題になりました。これまでの撮影を振り返っていかがですか。
クラスの中では気が強い女の子でしたし、4話までは自分の本心を見せていなかったので、5話で見せることができて、ちょっとだけホッとしました。唯月を演じる上では、気が強い女の子で、動じない部分もあったりするので、目つきや声を意識しています。
ストーリー展開ではみんな驚いたり、怖がることもありますが、唯月はそういう場合にどうやって反応すればいいのか。それがすごく難しかったですね。唯月は拳銃を向けられた経験はないと思うのでビックリはする……でも、周りの女の子たちみたいに「キャーキャー」悲鳴を上げるのとは違うのかなと思いました。
――唯月との共通点はありますか?
学生時代のことを取材で聞かれることもありますが、唯月と似ているところは……まだ見つけられていないです(笑)。
――撮影を終えても役に引っ張られることは?
どうなんだろう? そう思われたりするのかな。ないと思いたいです(笑)。唯月は読者モデルをやっているので、憧れられる存在。親近感が出ると唯月らしくないと思うので、撮影中は近づきがたい雰囲気が出るように意識しました。
台本が届くたびに衝撃を受けていますが、第4話の最後で「正臣が…」と驚くシーンがあって。台本を読んだ時、「これは誰だ!」と。1話で(半グレ集団・ベルムズのリーダー)正臣が追いかけられているシーンがあったんですけど、その時点では唯月の彼氏とは知らなくて(笑)。第4話の台本をいただいたときに、プロデューサーさんに「唯月にとってどのような存在ですか?」と聞いてみたら、「彼氏」と言われたのでビックリしてしまいました(笑)。
――現場の雰囲気はいかがですか?
前室はすごくワイワイしています。ドラマじゃないことも話したりするし、でも、セットに入ったら緊張感があって。この間は節分だったので、「帰って豆まきした?」とか話したり(笑)。福原遥ちゃんと日比美思ちゃんとは、唯月との距離について話し合ったりしています。
――同世代との共演で刺激を受けることは?
毎回、刺激をめちゃくちゃ受けています。このドラマに出させていただいて、とてもありがたいです。
――3年A組の担任・柊一颯役の菅田将暉さんと生徒役の対峙も毎回の見どころです。5話での今田さんとの掛け合いも迫力がありました。
唯月としては、ずっと間違ってると思っていたことが、まさか先生から「お前は間違ってない」と言われて。菅田さんは、常に同じ状態でいてくださいます。菅田さん側のカメラじゃなくても本気でぶつかってくれるので、それに負けないようにしています。先生の言葉はリアルに心に刺さりますし、あのシーンだけじゃなく、他の生徒への言葉も毎話心に残ります。本人だけじゃなくて周りにも響いているんです。唯月はキャラクター的に泣いちゃいけない。でも、泣きそうになることがすごくあるんです。本当に菅田さんに引っ張っていただいています。
差し入れもたくさんしていただいたりして、クリスマスのときにはチキンと、3年A組のパーカーをいただきました。まさにサンタさんでした(笑)。
――唯月のトレードマークといえば、カチューシャです。唯月のインスタでも、カチューシャのことにふれていましたね。
「読者モデルの撮影の時にもらった」という設定です。衣装合わせの時に、いろんな髪型を提案していただいて、最初は髪をおろしたり、ポニーテールにしたり、前髪をちょっとかきあげてみたりとか結構あったんですけど、本当に気が強くて動じない子なので、髪を上げて顔を出した方が目つきがしっかり分かるんじゃないかとか思って、スタッフさんと相談して、カチューシャをつけることにしました。
――ちなみに、高校3年生当時のことは覚えていますか?
福岡の事務所に所属していた頃です。体育祭では、チアダンスをした思い出があります。ダンス下手なので、さすがにリーダーにはなれなかったんですけど(笑)。衣装も手作りですごく大変だったので、お母さんに手伝ってもらいました。その頃、女優さんになりたいと思い始めて、ちょうど進路を決めるタイミングで。先生や両親に相談している時期でした。
――さて、『3年A組』にはどのような結末を望んでいますか?
まだ、最終回の台本をいただいてないのですが(取材は2月上旬)……澪奈の死の真相が明らかになって、みんなが自分を見つめ直す。生徒が悪いところもあると思いますので、最後はそれぞれ自分を見つめ直して、みんなで笑顔で卒業していけたらいいなと思います。