声優の道井悠と森千早都によるユニット「もりみち病院」の1stライブ「もりみち病院ライブオペレーション『∵-ナゼナラバ-』」が1月26日、東京・チェルシーホテルにて開催された。
道井と森が女医とナースになり、迷える患者たちの悩みをふたりならではのアドバイスで解決している「もりみち病院」。これまでイベントを幾度となく開催して多数の患者たちを救い、時には滝行まで行っている。
そんな「もりみち病院」が、昨年10月にミニアルバム『ナゼナラバ』をリリース。それを引っさげて行われた記念すべき1stライブは、フルバンドによる本格的なステージで、普段のイベントとは違った格好良さを魅せつけてくれた。ここでは、昼の部(1部)の模様をお伝えする。
■熱くカッコいいステージにお札で応酬!
バンドメンバーが「かかげろ~!!」と観客を煽るその手には……お札!
すると、呼応した観客たち(もしかしたら、この中に石油王がいるかもしれない)も、手に手にお札をかかげる。
そんな「もりみち病院」でなければ見られないような光景となった会場に、いつもの女医&ナース姿のふたりが登場。さらに煽りまくってライブがスタートした。
オープニングナンバーは「OIL KING♡」。本格的なカッコいいロックナンバーでありつつ、欲しいものを石油王にプレゼントしてもらおうという面白い内容の楽曲だからこそ、みんなお札をかかげていたのだ。お札効果も抜群で、会場は一気にヒートアップしていく。間奏での、2人が欲しいものを言って観客が「プ~レゼントしてあげる!」と返す恒例のコール&レスポンスも楽しい瞬間だ。
このレポートを読んでいる方の中に石油王の方がいらしたら、ぜひご一報いただきたい。
曲後の挨拶でも「声優をやっておりまして」「えー!」という遠慮のないツッコミが飛び交うのも、参加型というか巻き込み型のイベントをやってきた「もりみち病院」らしいところ。
そんな楽しさもありつつ、ライブは時に熱く時にオシャレに決めていくふたり。続く「Here i am」はダンサブルな振り付けも魅力的で、表情も雰囲気たっぷり。1stライブで緊張もしていたとのことだが、カッコいい方の「もりみち病院」を魅せつけてくれた。
さらに、道井はソロで自身が大好きな曲だという「夏の幻」(GARNET CROW)をカバー。スタンドマイクを使って気持ちをたっぷり込めて歌い上げる姿が絵になる。
ふたたび「もりみち病院」の2人で、今度はタオルを振り回しながら「不思議の国のわたしたち」を歌い、みんなで盛り上がる。曲中にはちょっとコミカルな掛け合いもあり楽しさいっぱいだ。
と、ここまでが前座タイム(本人たち談)。
■高井舞香の世界観がみんなを包む
ライブ中盤には、ゲストの高井舞香が自身の誕生日会イベントで配っているお馴染みの手旗を持って登場。2017年リリースのアルバム『Magistrale』や、2018年にリリースしたミニアルバム『お砂糖時間』の楽曲を中心にしたステージを披露していった。
まずは「月明かりランデヴー」でふわっとオシャレな彼女の世界へとみんなを誘うと、疾走感溢れるナンバー「メロウアウト」ではおもちゃの拡声器も用いてまた違った魅力をみせる。さらに、上着を脱ぎ捨ててガーリー全開な衣装になると、JUDY AND MARYの「そばかす」をカバーした。
「KIro」や「すき。」では、しっとりオシャレな空間に。そして、自身のパートラストは「Up and Downな僕たちは」。みんなが笑顔になる明るくリズミカルな楽曲を可愛く披露し、会場を大いに盛り上げた。
なお、高井は3月8日に秋葉ZESTで『お砂糖時間』発売記念ライブを開催する。こちらも要チェックだ。
■気さくさと格好良さのギャップで魅了
「もりみち病院」へとバトンタッチすると、ふたりはジャジーでちょっぴりセクシーに「愛だの恋だの」を披露。さまざまなジャンルの楽曲を詰め込んだミニアルバムだけに、ライブでも多彩な表情を見せてくれる。
軽いMCを挟み、今度は森がソロで「バラライカ」で、元気に飛び跳ねながらみんなと一緒に楽しむ。曲後には、頑張った森の頭を道井が撫でるという仲睦まじい姿も。百合営業と本人たちはネタにすることもあるのだが。
さらに、サプライズゲストとして、「もりみち病院」の研修医でありニコニコ生放送「もりみち病院PANDEMiC!!」でもMCを務めている小川祥平が登場。この日のためにラップを勉強してきたという小川と道井がデュエットで「気分上々↑↑」を披露して、一気にパーティー会場へと変化させた。
続いて、「もりみち病院」のふたりで「Wind Climbing ~風にあそばれて~」(奥井亜紀)をカバー。歌詞が自分たちのことみたいだよねと語ったように、気持ちのこもった温かい美声を響かせる。
本編ラストは、新曲「Break through」だ。激しいロックのメロディに、ふたりの格好良さと、Dメロなどでのちょっと切なさを感じさせる声でみんなをググッと引き込んでいった。
アンコールの掛け声でもいじられてしまう「もりみち病院」だったが、ライブTシャツ姿で再登場すると「病名不明」を熱唱。気さくにいじられるかと思えば、ステージでは熱く激しいパフォーマンスを見せてくれる。そんなギャップも彼女たちの魅力だろう。
最後は、高井も呼び込み3人での初コラボとして「シュガーソングとビターステップ」を披露。楽しそうに歌う3人に観客も大歓声を送って、会場一体となってライブを楽しんでいた。
本格的な楽曲とパフォーマンス、それでいてMCでのいじりや参加型の雰囲気。「もりみち病院」の魅力や楽しさが詰まった1stライブはこうして幕を閉じた。アルバムや番組と合わせて、今後の活動にぜひ怖がらないで参加してもらいたい。
●ミニアルバム発売記念ライブ もりみち病院ライブオペレーション「∵-ナゼナラバ-」
1部 セットリスト
M01. OIL KING♡/もりみち病院
M02. Here i am/もりみち病院
M03. 夏の幻/道井悠
M04. 不思議の国のわたしたち/もりみち病院
M05. 月明かりランデヴー/高井舞香
M06. メロウアウト/高井舞香
M07. そばかす/高井舞香
M08. KIro/高井舞香
M09. すき。/高井舞香
M10. Up and Downな僕たちは/高井舞香
M11. 愛だの恋だの/もりみち病院
M12. バラライカ/森千早都
M13. 気分上々↑↑/小川祥平、道井悠
M14. Wind Climbing ~風にあそばれて~/もりみち病院
M15. Break through/もりみち病院
<ENCORE>
EN01. 病名不明/もりみち病院
EN02. シュガーソングとビターステップ/道井悠、森千早都、高井舞香