◆本記事はプロモーションが含まれています。
【この記事のエキスパート】
フードコーディネーター/料理・お菓子研究家:佐々木 ちひろ
学生時代に栄養学を学び、製菓会社・食品会社のフードコーディネーターを経て独立する。
現在は書籍・WEB・企業などのレシピ考案やフードスタイリングを中心に活動する。
美味しい料理を作るため食材選びからこだわり、普段から居心地のよいキッチン作りや、効率よく仕事をするため機能性に優れた調理道具えらびを心がけている。
この記事では、フードコーディネーターの佐々木ちひろさんが教えてくれる、わさびの選び方とおすすめ商品をご紹介。美味しいチューブわさびや、瓶に詰まった高級わさびなど、本わさびから西洋わさびまで人気商品を厳選しました。
「生わさび」と「本わさび」とは?
「生わさび」と「本わさび」には、どんな違いがあるのか疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?まずは、「生わさび」と「本わさび」の違いと注意したい「本わさび」の表記について解説していきます!
「生わさび」と「本わさび」の違い
生わさびは加工方法、本わさびは種類についての名称です。
■生わさび
すりおろしたわさびのことを指します。粉わさびなどに対して、すりおろした製品であることを差別化するための名称です。
■本わさび
日本原産のわさびのことを指します。ヨーロッパ原産の「西洋わさび」と区別するための名称として使われています。
「本わさび」の表記に注意!
市販のわさびなどでは、「本わさび」という表記をする場合に、本わさびの使用割合によって表現が異なります。
・50%以上のもの……本わさび使用
・50%未満のもの……本わさび入り
また、製品のパッケージに「本わさび100%」と表記があっても、食塩や植物油などの添加物が加えられていたりする場合があります。加工品の場合は「本わさび=無添加」とは限らないので注意しましょう。
種類、チューブか粉末か、添加物の有無など
わさびの選び方
まずはわさびの選び方をチェックしていきましょう。自分の使い方にぴったりのわさびを選ぶために参考にしてみてください。選び方のポイントは下記。
【1】わさびの種類
【2】タイプ
【3】添加物の有無
【4】産地
上記のポイントをおさえることで、よりほしい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
本わさび(畑わさび、沢わさび)、西洋わさび(ホースラディッシュ)など
わさびの種類で選ぶ
わさびの種類には「本わさび」と「西洋わさび」があります。それぞれの特徴をチェックしてみましょう!
本わさび|さわやかな香りと辛みが特徴
本わさびはさわやかな香りと辛みが特徴です。栽培方法は畑で栽培される「畑わさび」と、わさび田で栽培される「沢わさび」の2タイプ。沢わさびはきれいな水や温度条件などが揃う産地に限定されるため、大変貴重なわさびといえます。
西洋わさび|ツーンとする辛みが料理のアクセントに!
西洋わさびは別名「ホースラディッシュ」と呼ばれるわさびです。おもにステーキやローストビーフのつけ合わせなどに使われていて、ツーンとするシャープな辛みが特徴。比較的リーズナブルで、本わさびとブレンドしてペーストタイプのわさびに使用されたり、粉末タイプのわさびに使用されたりしています。
わさびのタイプで選ぶ
チューブタイプなら、冷蔵庫からサッと取り出して、かんたんに使えます。おさしみでもおそばでも、チューブから練り出すだけで、新鮮なわさびをたのしめます。
粉タイプなら日持ちしますから、常備しておくと、長期間いつでもわさびをたのしめます。また、料理にふりかけてわさびの風味を利かしたいというときには、粉タイプがぴったりです。
チューブタイプ|ペースト状で手軽に使える!
わさびといえば、ペーストタイプのものが一般的です。ペーストタイプの魅力は、調理の際にも食卓でもさっと出して使える手軽さにあります。
粉タイプ|日持ち&コスパがいい!
粉末タイプのわさびは種類が少ないので、使用したことがない方も多いのではないでしょうか。粉末タイプは水を加えて練ってから使います。ペーストタイプよりも食べるまでの手間がかかりますが、使う分だけを作ることができ、残りは長期保存が可能で新鮮な風味をいつでも楽しめるのがメリットです。
刻みタイプ|食感も楽しめる!
刻みタイプやあら切りのわさびなら食感まで楽しむことができます。ピリッとしたわさびの辛さとシャキッとした歯ごたえがクセになるでしょう。
醤油などで味つけされているものは、ご飯との相性も抜群です!冷奴のトッピングにもおすすめですよ。
添加物の有無を確認する
【エキスパートのコメント】
健康志向の方からはできるだけ添加物の入っていない自然な材料のものを選びたいという声を多く聞きます。しかしながら、わさびはほとんどのものに添加物が使用されているのが現状です。
ペーストタイプの商品は無添加のものが販売されていますが、アイテム数がとても少ないのが残念なところ。粉末タイプにも無添加のものがあるので、合わせて検討できれば選択肢は広がるでしょう。
有名な産地(長野・岩手・静岡)のわさびが食べたい!
全国の産地で選ぶ
国内でわさびの産地として知られているのが、長野県や岩手県、静岡県です。自然豊かな土地で採れたわさびの味わいをぜひ試してみましょう。各県でつくられるわさびの特徴をご紹介します。
全国クラスの知名度「長野県」
長野県の安曇野市は日本でも有数のわさび産地です。わさび栽培の歴史は古く、はじまりは大正時代にさかのぼります。
現代ではおよそ15ヘクタールもの広大なわさび田が全国的に有名で、観光客からも人気です。安曇野のきれいな湧き水が流れ続けている自然のなかで、わさびが育てられています。
畑わさびの名産地「岩手県」
岩手県では、大正時代の初期にわさびの栽培がはじまりました。水のなかで栽培する水わさびと異なり、山林に植えつけて育てる「畑わさび」の生産が主流です。
畑わさびのほぼすべてを生産しているのが岩泉町で、水わさびよりも多く出荷されています。
全国的に高い産出額を誇る「静岡県」
静岡県もわさびの名産地です。涼しい気候ときれいな水の流れという環境に恵まれ、わさびの生産に適しています。平成30年には、「静岡水わさびの伝統栽培」が世界農業遺産として認定されました。
わさびの量や保管方法も確認しよう
フードコーディネーターからのアドバイス
【エキスパートのコメント】
チューブ式はなるべく空気を入れないように
わさびはやはり「香り」がおいしさのポイントです。そのため、ご自身の使用頻度を考えて風味のよいうちに使い切れる分量を選びましょう。
「ペーストタイプのチューブ式のものは、できるだけ空気を入れないように保管する」、「粉末のものは高温多湿を避けて保存する」など、保管方法に気をつけることも大切です。