女優の安藤サクラが1日、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪で開催された第42回日本アカデミー賞の授賞式に出席し、『万引き家族』で最優秀主演女優賞を受賞した。
マイクの前に立った安藤は涙ながらに「ありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えると、「今日、会場にいながら、これからどうやって子育てをしながら作品に関わる時間を作ればいいのかずっと分からなくて」と吐露。2017年に出産を経験し、同作を通じて「子育ては24時間。映画の現場も24時間。子育ては全力でなければならないし、映画の現場でもみんなと全力を尽くしていかないといけない」とあらためて実感したという。
さらに、「私は妻として、母として、健やかな日常を送ることが一番の目標であります」とした上で、仕事と育児について、「この2つをどう両立したらいいのか、正直全く分かりません」と告白。一方で、「やっぱりどうしたって、映画の世界の方にはものすごく憧れを抱いてしまうんだということがはっきり自覚しました」と正直な思いを伝える。
そして、「今日、ずっとこの授賞式はじまってから自分が曖昧な気持ちでいることがすごく嫌でずっとモヤモヤしていたんですが、こうやってすばらしい賞をいただくことができて。必ず自分の中で決着をつけて、きちんとまた映画の時間に携われるような環境に自分自身を整えて、また映画の世界に戻ってきたいと思いました」と決意を新たにし、「本当にありがとうございます」と結んだ。