リスクモンスターは2月27日、第5回「就職したい企業・業種ランキング」を発表した。調査は1月25日~30日、2020年3月卒業予定の大学3年生440名を対象に、インターネットで行われた。調査対象企業は、各業界の大手企業・組織から200社を抽出した。
「就職したい企業・業種ランキング」1位は、「地方公務員」(31.6%)だった。続く2位は「国家公務員」 (18.0%)、3位は「Google」(6.1%)となり、前回調査から1位と2位の順位が逆転した。
以下4位「大塚製薬」(5.2%)、5位「日本赤十字社」(5.0%)、6位「アマゾン」(4.3%)、7位「明治」(4.1%)、8位「アステラス製薬」「東日本旅客鉄道(JR東日本)」(ともに3.9%)、10位「パナソニック」(3.6%)と続いた。
その他、「大塚製薬」(前回39位→今回4位)、「日本赤十字社」(同70位→5位)、「アステラス製薬」(同32位→8位)、「武田薬品」(同18位→11位)の医薬品製造業・医療事業4社と、「東日本旅客鉄道(JR東日本)」(同12位→8位)、「西日本旅客鉄道(JR西日本)」(同25位→12位)、「東京急行電鉄(東急)」(同48位→16位)の鉄道業3社が順位を上げた一方で、「三菱UFJ銀行」(同18位→51位)、「三井住友銀行」(同12位→51位)、「みずほ銀行」(同14位→ランキング対象外)の銀行業3社は、それぞれ順位を大きく下げる結果となった。
また、業種としては、公務員が1位・2位を独占したほか、医療関連4社(大塚製薬、日本赤十字社、アステラス製薬、武田薬品)が上位11位までにランクインし、公務員と医療関連の人気の高さが伺えた。
就職先として望む会社を文系・理系別に集計したところ、文系学生が望む就職先ランキング1位は、「地方公務員」(35.9%)だった。次いで、2位「国家公務員」(15.2%)、3位「Google」(7.2%)、4位「東日本旅客鉄道(JR東日本)」(6.3%)、5位「西日本旅客鉄道(JR西日本)」(5.4%) となり、全体的に鉄道業は大きく上昇し、銀行業が大きく順位を下げた。
一方、理系は、1位「地方公務員」(27.2%)、2位「国家公務員」(20.7%)、3位「大塚製薬」(10.1%)、4位「アステラス製薬」(7.8%)、5位「日本赤十字社」「武田薬品」(ともに6.9%)という結果に。医薬品製造業が大幅にランクアップした。
文系学生においては、玩具製造業や鉄道業、航空運輸業などの趣味性の強い業種に人気が集まっているのに対して、理系学生は製薬業や電気機器製造業など、自身が大学等で学んできた知識を活かせる業種への就職を希望している傾向がうかがえた。
なお、「就職したい企業・業種ランキング」ベスト100は以下のとおり。