全国大学生活協同組合連合会はこのほど、第54回学生生活実態調査の結果を発表した。調査期間は2018年10~11月、調査対象は全国の国公立及び私立大学の学部学生、有効回答は1万980人。

下宿生の仕送りは2年ぶりに減少

  • 奨学金受給率と受給平均額(出典:全国大学生活協同組合連合会Webサイト)

自宅生の生活費をみると、収入合計は前年比3,680円増の6万7,750円と、6年連続の増加。費目別では、「アルバイト」が同3,000円増の4万920円と7年連続で増加し、過去最高を更新した。

下宿生の生活費をみると、収入合計は同3,390円増の12万7,280円と、2年連続の増加。費目別では、「アルバイト」が同2,900円増の3万1,670円と3年連続で増加し、過去最高を更新した。一方、「仕送り」は同1,480円減の7万1,500円と2年ぶりに減少し、仕送り「0」の下宿生も7.0%いた。「奨学金」は同340円増の2万530円と4年振りに増加したものの、この5年間では3,520円減少し、収入に占める割合(16.1%)も4年連続で減少した。

奨学金についてみると、何らかの奨学金を「受給している」学生は全体では7年連続で減少し、30.5%(自宅生24.7%、下宿生34.7%)。1カ月平均受給額は5万7,140円(自宅生5万2,860円、下宿生5万9,090円)だった。

貸与型奨学金受給者を100として、将来返済をすることに対して「不安を感じている」と答えた学生は74.4%。このうち「常に不安を感じている」は24.4%を占めた。また毎月の貸与金額が10万円以上の学生は「不安を感じている」と答えた割合が82.8%と高かった。