日本航空(JAL)は2月23日、2019年4月に新たなアスリート社員として、走高跳の戸邉直人(とべなおと)選手の採用を決定したと発表した。
JALでは東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて様々な活動を行っており、2018年4月には、アスリート社員2名を採用している。
戸邉選手は千葉県出身の26歳で、現在は筑波大学大学院に在籍。仁川2014アジア競技大会で5位、ジャカルタ2018アジア競技大会で3位の成績を修めており、今年2月にドイツで行われた大会において、13年ぶりに日本記録を塗り替え、世界室内ツアーでは日本人初となるツアー総合優勝を果たしており、東京 2020年大会での活躍が期待されている。
今回、日本新記録を出すなどの活躍したヨーロッパ遠征からの帰国にあわせて成田空港で記者会見が行われた。会見には、同じくJALアスリート社員であるの短距離走の土井杏南(どいあんな)選手と三段跳びの山本凌雅(やまもとりょうま)選手も参加した。
戸邉選手は、会見で今回の遠征についての報告を行い「これまでのトレーニングが上手くいってるかチェックするのが一番の目的だった。日本記録が出たということは驚きだった」と述べ、「4月のアジア選手権は、東京オリンピックに向けてポイントランキング制が導入されるので非常に重要な試合となる、また10月の世界選手権も東京オリンピックに向けて重要な試金石となるので結果を残せるように頑張りたいと思う」とコメント。
JALへの採用については「社員の皆様が応援してくれる、いい環境だと思う」と述べ「名前も戸邉(とべ)、種目でも跳んで、飛行機の会社なので、名前負けしないように跳んでいきたいと思う」とコメントした。
戸邉選手は今後、アスリートとして競技練習に励む一方、JALの社員としてスポーツイベントを通じた社会貢献や、アスリートとしての体験を商品やサービスに活かし、2020年大会への機運をより一層盛り上げていくという。