HUAWEIは2月24日(現地時間)、スペイン・バルセロナで記者会見を開催し、クラムシェルノートPC「MateBook」シリーズの新モデル「MateBook 14」を発表しました。位置付けとしては別記事で紹介している「MateBook X Pro 2019年モデル」の下位モデルとなりますが、製品コンセプトはかなり近いものとなっています。

  • MateBook 14

外観デザインはMateBook X Proとほぼ同等という印象です。ディスプレイのベゼル幅が極限まで狭められていて、14型液晶搭載ですがコンパクトなサイズを実現しています。

  • 天板。外観デザインはMateBook X Proと大きく変わりませんが、サイズはやや大きくなっています

  • こちらは底面。ゴム脚の配置はMateBook X Proと異なります

また、アルミニウムの削り出しの薄型ユニボディに、ダイヤモンドカット加工が施されている点なども、MateBook X Pro譲りです。一方で、サイズは307.5×223.8×15.9mmとやや大型化。また重量も1.49kgと、やや重くなっています。MateBook X Proのディスプレイは13.9型なので、MatchBook 14の方がわずかに大きいのですが、アスペクト比は同じ3:2です。

  • 右側面。USB 3.0とUSB 2.0ポートを備えます

  • 左側面。HDMIとUSB Type-Cを配置します。高さは最大で15.9mmとMateBook X Proよりも厚くなっています

  • 正面

  • 背面

CPUは、Core i7-8565UまたはCore i5-8265Uで、メモリはLPDDR3-1233を8GBまたは16GBと、こちらもMateBook X Proと全く同じです。このほか、キーボードの仕様や、ポップアップ式のWebカメラの搭載、指紋認証センサー一体型電源ボタンの採用といった部分も共通です。

  • ディスプレイは14型で、アスペクト比は3:2、タッチ操作にも対応します。表示解像度は2,160×1,440ドットとなります

  • キーボードやタッチパッドの仕様も、MateBook X Proとほぼ同じです

  • キーボードにポップアップ式のWebカメラを搭載する点も同じです

  • 電源ボタンには指紋認証センサーを内蔵しています

さらに、MateBook X Pro 2019年モデルの記事で使用介している、NFCを利用してHUAWEI製スマートフォンと簡単に連携できる「HUAWIE Share 3.0」にも対応しています。こうしてみると、MateBook X ProとMateBook 14でかなりの部分が共通化されています。

  • MateBook X Pro同様に右パームレスト部分にNFCを内蔵して、HUAWEI Share 3.0に対応しています

ただ、MateBook 14は下位モデルということで、一部削られている機能もいくつかあります。まず、ディスクリートGPUとしてGeForce GTX MX250を搭載するモデルと非搭載のモデルが用意されます。また、内蔵ストレージは256GBまたは512GBのSSDで、外部ポートからThunderbolt 3が省かれています。

ディスプレイは、表示解像度は2,160×1,440ドットと、MateBook X Proよりも低解像度となりますし、sRGB比100%の広色域表示はサポートしますが、コントラスト比は1,000:1、輝度は最大300nitsとなっています。

とはいえ、極端にスペックが削られているわけではありませんので、実際に使ってみると、それほど大きな違いは感じられないはずです。

欧州での販売価格ですが、Core i5/メモリ8GB/512GB SSD/GeForce MX250搭載モデルで1,199ユーロ、Core i7/メモリ16GB/512GB SSD/GeForce MX250搭載モデルで1,499ドルと、MateBook X Proより安価に抑えられていますので、コストパフォーマンス優先ならこちらが魅力的でしょう。