◆本記事はプロモーションが含まれています。
【この記事のエキスパート】
教育・受験指導専門家:西村 創
早稲田アカデミー、駿台、河合塾Wings等で指導歴25年、指導生徒3,000人以上。
大学入学と同時に栄光ゼミナールや明光義塾で講師のアルバイトを始める。
新卒入社の早稲田アカデミーでは入社初年度に生徒授業満足度全講師中1位を取り、社長から表彰される。
駿台ではシンガポール校講師を経て、社歴80年初の20代校長として香港校校長を務め、過去最高の合格実績を出す。
河合塾Wingsでは入社後11年間、生徒の授業満足度全講師中1位、講師研修や保護者セミナーなども運営。
また、編集プロダクション運営、All Aboutの教育・受験ガイド、教育・受験情報webメディアのコンテンツ執筆・編集、全国の中学校・高校でのセミナー講演、書籍執筆などに携わる。
書籍出版10冊(KADOKAWA、PHP研究所他)は全て重版更新中、累計14万部突破。
テレビ・新聞・雑誌などのメディア出演、掲載多数。
「にしむら先生 受験指導専門家」としてYouTube配信中。
関数電卓は、通常の電卓と異なり複雑な計算式に対応できるのが特長です。仕事の場で使用されることも多く、理系の学生や研究職にとっても必需品となっています。この記事では専門家からのアドバイスをもとに、関数電卓を選ぶ際のポイントやユーザーイチオシの商品、編集部のおすすめの商品をご紹介します。
関数電卓とは
関数電卓とは、一般的な電卓の機能に加えてさまざまな関数を備えており、複雑な計算ができる電卓のことです。薬学部や医学部などで勉強する理系大学生や、IT系企業に勤める社会人などにおすすめ。四則計算(足し算・引き算・掛け算・割り算)以外に、積分、微分、三角関数、分数、分散や標準偏差といった統計計算など学校の勉強でもビジネスシーンでも活躍する機能が備わっています。
なかには、プログラミング機能やグラフ機能つきのものもあるので、用途に合わせて選んでみてください。
四則演算をするにも関数電卓が便利!
足し算・引き算・掛け算・割り算という四則演算は、関数電卓ではない一般的な電卓でも計算できます。
関数電卓には「()」という機能があり、()のなかを優先して計算することができるので便利です。この計算は、普通の電卓の「M-」「M+」でも可能ですが、入力順序がちょっと複雑。関数電卓であれば、式の順序そのままでOKなので分かりやすいですよ。
関数電卓の選び方
教育・受験指導専門家の西村 創さんへの取材をもとに、関数電卓の選び方をご紹介します。ポイントは下記。
【1】使用目的
【2】必要な関数が搭載されているか
【3】入力方法
【4】サイズ・ボタン配置
【5】電源タイプ
【6】桁数
【7】その他機能
上記のポイントを押さえることで、あなたに合った商品を見つけることができます。どんな関数電卓を選べばいいか迷っている人はぜひチェックしておきましょう。
【1】どんな使い方をしたいか目的をチェック!
関数電卓は大きくわけて、3タイプあります。スタンダードな機能の関数電卓、プログラムが搭載された関数電卓、グラフに対応した関数電卓です。どれを選ぶかは、使う目的によって異なります。自分に必要な機能を持った関数電卓を選びましょう。
▼学校で使うなら「スタンダードな関数電卓」
関数電卓を学校の授業で使う場合は、三角関数や対数、微積分、分数計算などスタンダードな関数に対応したものがおすすめ。必要最低限の関数が搭載されている基本的なタイプで、初心者にも使いやすい関数電卓です。
基本以外の機能が必要な場合は、計算式の記録やグラフの描写などの必要な機能が含まれている関数電卓を選びましょう。ただし、試験には持ち込めない機能つきの関数電卓もあるので要注意。事前に確認しておくのがポイントです。
仕事で使う関数電卓は「プログラムタイプ」
スタンダードタイプよりも高価格帯になりますが、プログラムを作れるのが特徴です。分数計算や未知数のXを利用した計算にも対応できます。
プログラム機能が搭載された関数電卓は、複雑な計算式をよく使う人に適しています。長い計算式を記憶させられるため、仕事で複雑な計算式を使わなければいけない場合にも役立つ関数電卓です。
機能が豊富な関数電卓を探している人向けの「グラフ対応タイプ」
グラフ機能が搭載された関数電卓は、数や統計からグラフを作成することが多い人向けです。分数計算や長い計算、グラフの描写、連立方程式の計算以外に、変数を使った計算にも対応できます。
温度計や気象装置などの機能が搭載されていたり、カラー液晶が使われていたりするものもあります。研究用に選ばれることが多い関数電卓です。
【2】分野・用途に適した関数が搭載されているか確認
電卓を使用する分野によって、必要となる関数・機能が異なります。そのため、電気・物理など、分野で使用する関数と機能が搭載されているかを、事前にきっちり確認することが大切です。
関数の搭載数は、関数電卓のモデルごとに幅がありますが、400種類前後のものが一般的になっています。電気系で利用する場合は、複雑な関数を使うことも想定されるため、用途にじゅうぶんなスペックのものを選択しましょう。
【3】自分に合う入力方法を選択
関数電卓には、「標準入力」と「自然入力」の2種類があるので、特徴を確認して使いやすいものをみつけましょう。
関数電卓に慣れている人向けの「標準入力」
標準入力タイプは関数電卓を長年使っているという人向け。やや特殊な表示方法になっているのが特徴で、はじめて関数電卓を使う人にとっては、慣れるまで扱いにくく感じるかもしれません。
ただ、2010年前後までは標準入力タイプが主流だったため、以前から関数電卓を使って慣れている場合であれば、そのまま標準入力を利用するといいでしょう。
初心者も使いやすい「自然入力」
初心者でも使いやすいのが、自然入力タイプです。教科書に載っている数式と、同じ見た目で表示されるのが大きな特徴。分数や平方根なども教科書から写せるため、入力ミスや見間違いが起こりにくくて便利でしょう。
商品によっては、自然表示と標準入力を選択して使える場合も。ただし、テキストが標準入力のみに準拠していることも多いため、注意して選んでください。
【4】使いやすいサイズ・ボタン配置もチェック
関数電卓は、使いやすいサイズでボタンが打ちやすいことも重要です。配列も商品によって異なるため、使い方に合わせて配列も要チェック。
また、コンパクトなサイズのものを選ぶほうが、携帯性がよくて便利でしょう。ただし、本体が小さいと、そのぶんディスプレイが見にくくなる可能性もあります。みやすさを重視したいなら、ディスプレイのサイズも確認するといいでしょう。
【5】電源タイプのチェックを忘れずに!
電源は、電池タイプとソーラータイプがあります。電池タイプの関数電卓は、外出先で電池が切れてもコンビニなどですぐ買い足せるのがメリット。また、日常的に関数電卓を使う人には、繰り返し使える充電タイプの電池も使い勝手がいいです。
電池とソーラーの両方に対応できるツインパワータイプなら、電池切れになってもソーラーでそのまま使い続けられるのが魅力。長時間使用する場合も、途中で計算内容が消えてしまうリスクが抑えられるため、商品選びに迷ったときは、ツインパワータイプを選ぶといいでしょう。
【6】利用できる桁数をチェック
【エキスパートのコメント】
会計系の勉強や資格系の勉強では桁数が多く使われることが多いです。したがって、関数電卓では多くの数字を打つため、桁数が少ないと計算ができない、またはしづらいことがあります。学生でもビジネスパーソンでも「桁数の多い電卓がいい」という声が多いようです。関数電卓を選ぶときは桁が多く打てるものを選びましょう。もちろん桁数が多いほどディスプレイの見やすさも商品を選ぶうえで重要になってきます。
【7】消費税計算、その他機能をチェック
【エキスパートのコメント】
公式、消費税計算などが入っている、もしくはボタンひとつで設定できる関数電卓は理系の学生には欠かせません。また、経理の仕事をしている方にも必要な機能です。プログラムにより、くり返し計算もできますし、機種によってはグラフ関数電卓などパソコンのような機能を備えているものもあります。使い方により必要な機能を見て購入するといいでしょう。
エキスパートのアドバイス
自分に必要な機能がついているかどうかチェック
【エキスパートのコメント】
関数電卓は一般的な電卓とは違い、専門性のある機能が多くついています。自分に必要な機能がついているかどうかというのが第一の選択ポイントです。また、逆にプログラム機能がついていると試験では使えないことが多いので要確認。
第二の選択ポイントは、打ちやすさ。自分の指に合う数字幅と打鍵感かどうかという点です。これは実機でその感覚を確かめてみるのがいいでしょう。
第三の選択ポイントはディスプレイの見やすさです。見え方が鮮明である程度の大きさがある方が、情報量が多い関数電卓向きです。