アデコは2月21日、「女性管理職の意識調査」の結果を発表した。調査は2018年12月20日~25日、課長職相当以上の管理職として働く女性550名を対象に、インターネットで行われた。
管理職になったきっかけを尋ねたところ、61.1%が「自身で希望していなかったが、上司からの打診があり、快諾した」と回答。「上司から打診があり仕方なく引き受けた」(24.7%)と合わせると、8割以上の女性が、上司からのはたらきかけをきっかけに管理職になっていることがわかった。
管理職になるにあたって重視することを聞くと、「仕事のやりがい」(58.9%)がトップに、次いで「給与」(47.1%)、「経験やスキルを活かせる」(45.5%)、「職務の範囲」(41.6%)と続き、職務内容や仕事内容に関する回答が高い傾向がみられた。
続いて、今後さらに昇進を希望するか聞いたところ、54.4%が「希望する」と回答。その理由を尋ねると、「給与アップ」(47.8%)に次いで、「女性が活躍できる職場にしたい」(34.8%)や「女性管理職としてのロールモデルになりたい」(32.1%)、「職場の環境や制度を変えたいから」(31.4%)が上位に。
キャリアのロールモデルやメンターの存在については、57.8%の女性が、キャリアのロールモデルは「社内にも社外にもいない」と回答。キャリアについての指導者であるメンターについては、78.7%もの女性が「管理職になる前も今もいない」と回答した。
最後に、女性管理職の増加・促進に必要だと思う制度を答えてもらった。その結果、「フレックスタイム」(47.5%)や「育児・介護サポート」(36.9%)、「育児休業」(34.0%)、「テレワーク」(32.2%)が上位に。家庭でも育児・介護で中心的な存在である女性が柔軟に働けること、利用できるサポート体制が求められていることがわかった。