フジテレビの時代劇ドラマ『大奥』シリーズが、3月25日に放送される木村文乃主演の開局60周年特別企画『大奥 最終章』(20:00~22:54)で完結することが21日、分かった。
『大奥』は、『大奥』(2003年6~8月)を皮切りに、菅野美穂、松下由樹、内山理名、仲間由紀恵、深田恭子、沢尻エリカを主演に迎え、これまで3本の連続ドラマ、6本の単発ドラマ、1本の映画を展開。浅野ゆう子主演で舞台化もされた人気シリーズだ。
『大奥 最終章』の舞台は、幕府財政の再建を目的とした享保の改革を行った徳川第8代将軍・徳川吉宗の時代。吉宗の将軍就任は、6代将軍家宣の正室・天英院や、7代将軍・家継の生母・月光院など、大奥の女たちの愛憎に満ちたさまざまな思惑が働き、吉宗が歴代徳川将軍の中でも屈指の名君となった背景には、内助の功を貫き通した側室・久免の存在があった。今作ではそんな久免の半生を、浅野妙子氏の脚本、林徹氏の演出で描いていく。
久免を演じる木村は「『こんな大役を任せて頂いていいのかしら?』というのが正直なところです。お話を頂いてから、時間が経ちましたが、今でも信じられない気持ちです」と心境を吐露。「『大奥』というと、まずは女性同士のドロドロとした世界観というイメージでしたが、改めて拝見すると、作品ごとにきちんとしたテーマがあって、そのテーマに沿った作品作りをされていると感じました。個人的には、『大奥~第一章~』で松下由樹さんが演じられた春日局に、母の生き様と重なる部分があって印象深いです」と語る。
劇中ではあでやかな着物姿を披露するが、「常々、マネージャーさんとは、『いつか、姫を!』と話していました」と、念願だったそう。「気後れする部分ももちろんありますが、私自身そして周りの方々が願っていたベストな状況で今回のお話を頂けたので、こんなにうれしいことはありません」と喜びを述べた。
一方、吉宗演じるのは大沢たかお。「自分が“暴れん坊将軍”を演じる日が来るとは思いませんでしたが、この作品は伏魔殿と言われる大奥が舞台。大奥では簡単には暴れられない“暴れん坊将軍”になりそうです(笑)」と想像しながら、初共演の木村に対して、「久免の持つ明るさや愛情、凛(りん)とした芯のある女性としての姿は、木村さんの印象そのものでした。今から共演をとても楽しみにしています」と期待を語っている。
企画のフジテレビ・保原賢一郎氏は「最後を飾るにふさわしい豪華なキャスティングが実現しました」と自信。「折しも時代が変わり、新時代を迎えようとしている今、旧時代勢力と戦い、幕府、大奥の改革を成し遂げたお久免と吉宗の物語をお届けします。シリーズ最後を飾るにふさわしい内容とスケールでお届けする『大奥 最終章』にご期待ください」と呼びかけている。
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