GORE-TEXブランドはこのほど、サロモン・ミズノの協力のもと、皇居ランナーをサポートするランニングステーション「Run Pit by au Smart Sports」にてランニング・トレーニングイベントを開催した。
GORE-TEX ファブリクスの機能性を実感!
3月には東京マラソンの開催も控えており、今年も本格的なマラソンシーズンが到来する。とはいえまだまだ寒い日が続いており、外に出ることすら億劫に感じてしまうというランナーも多いのではないだろうか。
そんなランナーたちをサポートするべく開催された今回のイベント。当日は、最新モデルのランニングシューズの試し履きや、寒い時期のランニング前にオススメのストレッチなどが紹介された。
まず初めに行われたのは、ゴア社が展開するフットウェアについての解説。GORE-TEXプロダクトというとやはり防水のイメージが強いが、そのほかにも湿気を逃す透湿性、風を通さない防風性を兼ね備えており、寒い時期はもっともその機能を体感できるという。
ここで登場したのが、「GORE-TEX メンブレン」という素材。水は通さないが水蒸気は通すというこの素材を用い、その機能を披露するデモンストレーションが行われた。
袋状の「GORE-TEX メンブレン」にお湯を注ぎ、透明なコップを被せてみると、たしかにお湯そのものは通さずに水蒸気のみを通していることが確認できる。この素材を採用することで、雨の日でも足を濡らさず、汗の水蒸気が中に残りにくい靴が実現できているというわけだ。
最新のランニングシューズを試し履き
続いては、GORE-TEXのテクノロジーを搭載した最新のランニングシューズをご紹介。
柔らかいクッション、高い反発力、しっかりとした安定感で好評を博しているミズノのWAVE RIDERシリーズからは、最新モデルの「WAVE RIDER GTX」(1万7,172円)が登場。アッパー部分にGORE-TEX ファブリクスを採用した同商品は、雨上がりで路面が濡れている状況でも足元を気にせず走りに集中できる全天候型の一足に仕上がっている。
防水性に加えて防風性も確保しているため、指先も冷えにくく快適なランニングを実現してくれる。つま先と踵の厚みの差(ドロップ)は12mmという高い値に設定されており、それによって後ろから前へのスムーズな重心移動も可能に。ビギナーにもオススメのモデルだ。
サロモンからは、GORE INVISIBLE FIT テクノロジーを備えた「SENSE RIDE GORE-TEX INVISIBLE FIT」(2万520円)がお目見え。アッパー生地に直接GORE-TEX メンブレンを圧着することで、シワや折り目、生地の重なりなどを解消し、フィット感と速乾性の向上、さらには軽量化にも成功しているという。
ソール全面に配備されたVibeテクノロジーにより、疲労やケガの原因になる走行中の微振動もしっかりと吸収。実際に履いてみると、靴下のような抜群のフィット感がありながらも靴の中はドライに保たれているのが実感できた。
寒い時期にオススメのストレッチとは?
ここからはいよいよランニング体験のスタート。その前に、冷えた筋肉をほぐすストレッチを行う。手首や足首を回す、ふくらはぎを伸ばすなどの一般的なストレッチに加え、寒い時期のストレッチは身体を温めることが特に重要になるという。
その一例として、まずは上半身のストレッチをご紹介。頭の上で手を組み、その手を背中側へゆっくりと下ろし、腕や肩周りの筋肉をほぐしていく。
次に、後ろ手を組む形になり、その手を上へと持ち上げる。このストレッチを行うことで、よりリラックスして腕を振れるようになるとのこと。
その後は、腕を振り上げながら軽くジャンプを繰り返す。ストレッチというよりはウォーミングアップに近い感覚かもしれない。短時間で身体を温めるにはこの動作が非常に効果的だそう。
ここまで紹介したストレッチはものの5分ですべて終了してしまうが、予想以上に全身が温まるのでぜひ試してみてほしい。
ストレッチをしたとはいえ、いきなりペースを上げて走るのはケガのリスクを高めてしまう。スタート直後はなるべく余裕を持ったペースで走り始め、完全に身体が温まるまで様子を見よう。寒い時期であっても汗はかくので、ウェア選びも重要だ。上着に関しては防風性だけではなく、シューズ同様に透湿性のあるものをチョイスしよう。
走り終えた後のストレッチも忘れずに。走る前と同じく、上半身と下半身をまんべんなくほぐしていく。
寒い時期のランニングも、工夫次第でいくらでも快適なものにできることがわかった今回のイベント。ランニングを習慣化し、冬場も継続したいというランナーの方々は、現在使用しているウェアやシューズなどを見直してみるのもひとつの手かもしれない。
※価格はすべて税込